22年7月、ダイワのライトジギング最上位モデル”ソルティガLJ”が発売されました。
ブランクス強度を求めつつも感度を重視した仕様になっています。
ライトジギング用のロッドは強度重視なものが多いため、感度を求める人にとっては重宝するロッドです。
上級者向けのロッドといえるでしょう。
では内容に入ります。
ダイワ(Daiwa) 22 ソルティガLJ をAmazonで探す
ダイワ(Daiwa) 22 ソルティガLJ を楽天市場で探す
このロッドについて思うこと
いきなりですが、ワンランク下のキャタリナBJで実釣性能は十分です。
このロッドはラインナップの半分がフルソリッド仕様なのに加え、全モデルにAGSが搭載されています。
よくある「ほどよく強い」ライトジギングロッドでは済まず、「曲がりと感度を楽しめる」ロッドになっていると思います。
ダイワ(Daiwa) キャタリナBJ をAmazonで探す
ダイワ(Daiwa) キャタリナBJ を楽天市場で探す
ライトジギングロッドに求められるもの
青物狙いの釣りになるので、やはり強度です。
あとは程ほどの自重、扱いやすさですね。
今回紹介するソルティガLJはブランクス自体は十分すぎるほどに強いです。自重も程ほど。
しかし、この仕様はどうなんだろう…という部分があります。
スペックについて
技術面
技術的な要素だと、以下が採用されています。
比較のため下位モデルのキャタリナBJも載せます。
22 ソルティガLJ | キャタリナBJ |
---|---|
AGS | ー |
X45X | X45 |
HVFナノプラス | HVFナノプラス |
エアセンサーシート | ー |
メガトップ ※「-Sモデルのみ」 | メガトップ ※「-S、TGモデルのみ」 |
X45XとHVFナノプラスの組み合わせはソルティガのキャスティングモデルでも採用されており、粘りと強度のあるロッドである事がわかります。
一方で、カーボン製ガイドであるAGSが搭載されています。
ブランクスでは強度を重視する一方、ガイドは軽さと感度を求めた仕様。
なかなか他にはない仕様です。
上で「しかし、この仕様はどうなんだろう…という部分があります。」と書きましたが、AGSが正しくそれです。
私はライトジギングで感度が必要になるような釣り方をしないので、AGSじゃなくて良いんじゃないかな~とか思ったりします。
キャタリナBJでも実釣面では十分ですので、ライトジギングに対してどこまで拘るかで選び分けることになります。
こればっかりは人次第、釣り方次第ですね。
AGSとは?
AGSはAirGuideSystemの略で、カーボン素材から作られたガイドです。
非常に軽く、感度に優れます。
パフォーマンスは申し分ないです。
ただし強度に優れるものではありません。
普通に使う分には破損しませんが、変に力を加えたりすると割れることがあります。
硬いんですが、割れやすいです。
そのためかなり気を使うことになると思います。
金属製のガイドでも曲がりはしますけどね。
スペック表
品名に「TG」が付くのはフルソリッド、「-S」が付くのはメガトップ仕様です。
品名 | 全長(m) | 継数 | 仕舞(cm) | 自重(g) | ジグ(g) | PE |
---|---|---|---|---|---|---|
63HB-S | 1.91 | 1 | 191 | 130 | 40-120 | 0.6-1.2 |
63XHB-S | 1.91 | 1 | 191 | 140 | 60-160 | 0.8-1.5 |
63XXHB | 1.91 | 1 | 191 | 132 | 80-200 | 1.0-2.0 |
62HB TG | 1.88 | 1 | 1.88 | 136 | 40-120 | 0.6-1.2 |
62XHB TG | 1.88 | 1 | 1.88 | 145 | 60-160 | 0.8-1.5 |
62XXHB TG | 1.88 | 1 | 1.88 | 150 | 80-200 | 1.0-2.0 |
63XHS-S | 1.91 | 1 | 191 | 128 | 60-160 | 0.8-1.5 |
62XXHS TG | 1.88 | 1 | 1.88 | 140 | 80-200 | 1.0-2.0 |
自重は100g前半~半ばぐらいで、ちょうどいい軽さです。
1ピースロッドなので仕舞寸は長いですが、その分ロッドの強度は上がります。
比較のためキャタリナBJのスペック表も載せます↓
品名 | 全長(m) | 継数 | 仕舞(cm) | 自重(g) | ジグ(g) | PE |
---|---|---|---|---|---|---|
62HB TG | 1.88 | 2 | 141 | 135 | 40-120 | 0.6-1.2 |
62XHB TG | 1.88 | 2 | 141 | 135 | 60-160 | 0.8-1.5 |
63XHB-S | 1.91 | 2 | 144 | 140 | 60-150 | 0.8-1.5 |
62XHB | 1.88 | 2 | 141 | 134 | 60-150 | 0.8-1.5 |
60XXHB | 1.83 | 2 | 136 | 135 | 90-180 | 1.0-2.0 |
60XXXHB | 1.83 | 2 | 136 | 142 | 120-250 | 1.0-2.0 |
63XHS-S | 1.91 | 2 | 144 | 132 | 60-150 | 0.8-1.5 |
60XXHS | 1.83 | 2 | 134 | 126 | 90-180 | 0.8-2.0 |
最も大きな違いは継数ですね。
ソルティガLJは1ピースロッド、キャタリナBJは2ピースロッドです。
キャタリナBJはバットジョイント。
自重はほとんど同水準。
あとは番手によってTG仕様だったり、メガトップ仕様だったりといった具合。
TG仕様について
TGってなんや!!って思う方が居ると思います。
THRILL GAME(スリルゲーム)の略です。
一般的なロッドは中が空洞になっている、いわゆるチューブラー式のものが多いです。
TG仕様はフルソリッドになっており、フルソリッドは中が空洞になっていないものです。
フルソリッドのロッドはチューブラー式と比べて粘りがあるため、魚をかけた時によく曲がってくれます。
チューブラーの粘りとは一線を画しており、大物がかかった際、思った以上に耐えてくれます。
普通の竿以上に曲がるので、よりスリルを感じるということですね。
ただしデメリットもあります。
フルソリッドのロッドは全体的にダルい調子になりやすいと言われています。
ダルいと何が悪いかというと、チューブラーと比べてジグをアクションさせにくかったり、感度が悪かったりします。
TG仕様で悪くなった感度をAGSで補う…という考えもありますね。
ただしライトジギングでは、感度が悪くなるよりもジグの動きが悪くなるのがキツイ気がします。
リールの巻取り量で補うとか、そういった工夫が必要になりそうですね。
メガトップ仕様について
メガトップはダイワテクノロジーの名前で、ティップ部のみがカーボンソリッドのものです。
繊細なティップなので感度に優れます。
ちなみにメガトップ仕様のロッドを何本か所持してますが、本当に優れたティップだと思います。
ソリッド系のティップはダルいものが多いんですが、メガトップはソリッドなのにハリがあります。
ソルティガLJを買う目的が「強さと感度の両立」であるのならメガトップ仕様のものがおすすめ。
まとめ
- 実釣性能はキャタリナBJで十分
- 曲がりと感度を楽しむならソルティガLJはアリ
- つまり使う人を選びそう…
ダイワ(Daiwa) キャタリナBJ をAmazonで探す
ダイワ(Daiwa) キャタリナBJ を楽天市場で探す
ダイワ(Daiwa) 22 ソルティガLJ をAmazonで探す
ダイワ(Daiwa) 22 ソルティガLJ を楽天市場で探す
コメント