23エメラルダスEX BOATのSMTは感度が凄い?前モデルからの変化を考察。

ダイワ ティップラン用ロッドのフラッグシップ、エメラルダスEX BOATがモデルチェンジしました。
価格は5万円台後半と高額なものの、スーパーメタルトップによるティップ目感度フラッグシップモデルに相応しいブランクス性能になっており、ティップランを極めたい方にお勧めなロッドです。

ちなみに私は前モデルの19エメラルダスEX BOAT 511MLS-SMTを使用しておりましたが、SMTの目感度はカーボンソリッドのそれとは明らかに違います。
ただし前モデルは後述の弱点があったのですが…
おそらく本モデルはそこが改善されているのではないか?と思っています。

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目次

ティップランとは

オフショアで行うボートエギングの一種で、一般的に重めのエギ(30g~)を使います。
ロッドはソリッドティップモデルを使います。
ソリッドティップはチューブラーと比べて曲がりやすい特性があるので、重めのエギで常にテンションをかけた状態だと、わずかなアタリでもティップに変化が出ます。
ティップランの名前の由来は、その釣り方からきています。

ティップランにおけるエメラルダスEX BOATの良さ

やはりスーパーメタルトップ(SMT)というチタン合金製のティップによる非常に優れた目感度かと思います。
このロッドを検討している方の多くは、SMT目当てなんじゃないでしょうか。
通常のエギングと違い手感度よりも目感度に重きを置きますから、これまで拾えなかったアタリを拾えるようになりたい…なんていう場合にはうってつけだと思います。

SMTの弱点について

ただしSMTも万能ではありません。
SMT自体は旧々フラッグシップモデルである15エメラルダスAGS BOATから継続して採用されており、私は15モデル、19モデルと使ってきています(15モデルの62MB-SMT、19モデルの511MLS-SMT、63MB-SMT)。
その上で書きますと、やはりSMTにも苦手なシーンはあります。

それは僅かな変化を拾いすぎるという点。
ゆえに、ミニボートなどの揺れやすいボートでは、天候が荒れ気味になると釣りにならないです。
ミニボートではなくプレジャーボートだったり、遊漁船メインの方はそんなに気にならないと思います。
まあ、荒れすぎるとカーボンソリッドだろうが大きなボートだろうが釣りにならなくなりますけどね!

という訳で、硬めのカーボンソリッドモデルとSMTの2本持ちがあらゆるシーンに対応できて良いと思います。
どんな釣法でも、1本だけじゃカバーしきれない状況は多々ありますからね。

そのため「ティップランを初めてする!」という方は、まずは基本となるカーボンソリッドモデルのものを買う事をお勧めします。
既にカーボンソリッドモデルをお持ちの方で、とにかく感度が良いモノを求めている方が買うロッドかと思います。

ちなみに1本目に選ぶとしたら…ダイワのロッドであればエメラルダスMX BOATあたりが良いかもです。
カーボンソリッドで、ブランクス性能もそこそこ。

性能について

使われている技術については、19モデルから進化しています。

  • ILモデルに「ハイパードライ」採用。これによりブランク内の抵抗が少なくなっているとの事。
  • X45からX45Xへ。
  • HVFナノプラス右SVFナノプラスへ。
  • V-ジョイントからV-ジョイントαへ。
スクロールできます
項目効果23EX19EXAIR
インターライン(IL)
モデル有無
ハイパードライILモデルの
トラブルレス性
X45XロッドパワーX45X45
SVFナノプラスロッドパワー・
粘り
HVFナノプラスHVFナノプラス
V-ジョイントαロッドパワーV-ジョイントV-ジョイント
エアセンサーシート感度
スーパーメタルトップ感度・
穂先折れにくさ

メガトップ感度
ガイド感度・
トラブルレス性
AGSAGSAGS
自重79g
~102g
79g
~104g
65g
~74g
価格\68,000
~69,000
\61,000
~66,000
\46,500
~47,000
インターラインモデル
有無
63MLS IL65MLS IL

私が特に注目しているのはブランクス性能に関わる部分で、X45XとSVFナノプラス、V-ジョイントαになった所です。
私が思う19モデルの弱点…というか、私の釣り環境に合わなかったのは、ロッドの調子です。
もっと先調子で良かったように思っていました。

SVFナノプラスとHVFナノプラスの違いはブランクスにおけるカーボン密度の差で、SVFナノプラスの方がカーボンの密度が高いです。
また、X45XとV-ジョイントαになった事で、より硬いロッドになったのではないかと想像しています。

自重は↓にあるとおり、19モデルと同水準です。
重さが変わらず、カーボンの密度が上がったという事は、粘りよりもハリに重きを置いたのではないかと考えている訳です。
まあ実際に使わないと断定はできないですが…
19モデルの弱点が克服されてるのでは?!と思った次第です。

以下、ダイワ公式から引用です。

スクロールできます
品名全長
(m)
仕舞
(cm)
自重
(g)
先径/元径
(mm)
エギ
(g)
PE
(号)
カーボン
含有率(%)
メーカー希望
本体価格(円)
511MLS-SMT1.894790.5/8.418-700.4-0.89968,000
65MLMS-SMT1.96102810.7/8.918-900.4-0.89969,000
72MS-SMT2.18113860.7/9.425-900.4-1.09969,000
64MB-SMT1.931011020.7/8.425-900.4-1.09869,000
63MLS IL1.91100801.9/1.3/7.918-700.4-0.89668,000

これから19モデルが安売りされる可能性は…無きにしもあらずです。
もし19モデルを買う場合は、23モデルとはブランクスの差の事をふまえ、選んでいただけたらと思います。

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合わせるリール

スピニング

スピニングに関しては、2500~C3000あたりがベストマッチです。
サイズに関しては、ショアでのエギングと同じ感覚です。

ギア比はHGが無難かな~と思います。
19モデルの511MLSに21ツインパワーXDのC3000XGを合わせましたが、巻取長がちょっと長かった。
72MSであれば多少不満は減るかもしれない。
とは言え19ストラのC3000では、巻取り長が短い感じでした。
間をとってHGぐらいが良いでしょう。
巻取り長にして80cmちょいぐらいですかね。

ベイト

ベイトはシマノの150番を合わせました。サイズはこれがベストマッチだと思います。
300番まで行くと重いです。

ベイトに関しては、ギア比に関してはXG一択かと思います。
ベイトリールはスピニングと比べて巻取長が短くなりがちなので、少しでも巻取り長があるXGが良いですね。

まとめ

  • ティップランは目感度が重要な釣り。
  • ロッドは専用モデルがあり、一般的にはソリッドティップ仕様。
  • エメラルダスEX BOATはチタン合金製のSMT。
  • SMTは小さなアタリでも拾える。ただし、SMTは天候が荒れ気味、かつ揺れやすいボートには不向き。
  • カーボンソリッドのティップランロッドを既に持っていて、2本目に買う事を推奨。
  • スピニングなら2500~C3000、ベイトならシマノ150番ぐらいのものがお勧め。

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