メジャークラフトから、エギゾースト5Gのイカメタルモデルとティップランモデルが公開されました。
価格は2万円台後半と決して安くはないものの、良い意味で価格にそぐわない、高性能なブランクのロッドです。
ティップランやイカメタルを極めたいけど他メーカーのハイエンドは高くて手が出せない…という方にお勧めです。
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オフショアでのイカ狙いの釣りについて
オフショアでの疑似餌を用いたイカ狙いの釣り方には、大きく分けてボートエギングとイカメタルがあります。
ティップランはボートエギングの内の一つで、アオリイカがメインターゲットです。
イカメタルはケンサキイカ、ヤリイカがメインターゲットです。
ターゲットは同じイカでも、イカの種類が違いますし、使うルアーも違います。
そのため各社から、それぞれ専用のロッドが発売されています。
ティップランについて
ポチップ
ボートから行うエギングをボートエギングと呼び、その中でも重いエギを使ってティップでアタリを取る釣り方をティップランエギングと言います。
ボートエギングとティップランを分けて書くならば、ざっくりこんなイメージです↓。
- ボートエギング…ボートを固定し、ショア用と同じエギをキャストし、ショアと同じようにアタリを取る。
- ティップラン…ティップラン用のエギを使い、常にテンションをかけ、ティップでアタリをとる。
ティップランの魅力
- ショアからよりもあっさりとアオリイカを釣る事ができる。
- アタリが明確でわかりやすい。
- 2馬力ボートなど、個人のボートでも簡単にできる。
ティップランをやると分かりますが、ショアからのエギングと比べて簡単にアオリイカを釣る事ができます。
ショアからでは早朝～昼までやって3杯、4杯だったのが、ティップランでは倍以上釣れる事も。
しかも個人のボート…2馬力ボートでもできますので、オフショアでの釣りでは最も手が出しやすい釣りの一つだと思います。
タックルについて
- ティップラン用のロッド（5～7フィート台、ソリッドティップ仕様）
- 2500～C3000番のスピニングリール
- PE0.6号～1号
- ティップラン用のエギ（もしくはショア用のエギ＋シンカー）
ティップランは目感度に頼る釣りですので、基本的にティップはソリッド仕様のものを使います。
エギをフォールさせている途中もテンションをかけるのですが、フォール中にエギを抱かれると、ティップの曲がりが不自然になります。
具体的に書くならば、不自然におさまったり、曲がりすぎたりといった感じ。
また、使うエギに関しては、私の使用環境（水深30m前後）だと40gのものが使いやすいです。
ただその日の海の状況によって多少前後しますので、その時の状況に応じて重さを使い分けると良いです。
水深10m～20m程度で潮の流れが遅ければ30gでも良いですし、逆に水深40m、50mになると30gでは底が取りづらくなります。
エギに取付けて重みを増すシンカーも販売されていますので、エギの重さが指定される遊漁船などでは必携です。
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イカメタルについて
イカメタルは基本的に、遊漁船で夜間に行うケースがほとんどだと思います。
デイゲームであればその限りではないですが、数釣りをするならやはり夜でしょう。
夜間に明かりを焚き、その明かりに集まってきたプランクトンをベイトフィッシュが狙い、そのベイトフィッシュを狙ってきたイカをターゲットにします。
そのため、夜焚きイカなんて呼ぶこともありますね。
イカメタルの魅力
- ケンサキイカ・ヤリイカの数釣りが狙える。
- 食べておいしい！
ケンサキイカ・ヤリイカの回遊に合わせて遊漁船が出ることが多く、数釣りが魅力の一つです。
初めての方でも100杯釣れる事も…。
因みに私の初チャレンジの時は約70杯釣れました。
釣行後しばらくはイカばかり食べてましたね（笑）
刺身、沖漬け、てんぷら、から揚げ、バター炒め、イカ飯など、調理方法は様々です。
しかも食味が非常に良い！個人的にはアオリイカよりも好きです。
アオリイカよりもコリコリしており、甘味があります。
続いてタックルについて書きますが、イカメタルは大きく分けて2パターンの釣り方があります。
メタルスッテを使う場合とオモリグを使う場合ですね。
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タックルについて（スッテ）
- イカメタル専用ロッド（ベイトorスピニングモデル）
- C3000番のスピニングリールもしくは小型・カウンタ付のベイトリール
- PE0.4号～1号
- メタルスッテ…重さは船長判断
- 浮きスッテ
底付近しか狙わないのであればスピニングでもOKですが、釣れている棚を狙う場合はベイトモデルをお勧めします。
釣れている棚をピンポイントに狙う場合、カウンタの有無は大きな差になります。
釣れている棚から５ｍずれるだけでも釣れなくなる…なんて事がザラにあるからです。
ちなみに筆者がイカメタルで使っているのはダイワ 21ティエラ A IC の150HLです。タフさの割に軽く、カウンタまであります。イカメタル以外でも活躍できる良いリールです。
また、ティップランと大きく異なるのは個人のボートでは本格的なイカメタルは厳しいという点です。
夜間に明かりを焚くための設備が必要になるからです。
また、昼間と比べて危険である事もその要因でしょう。
そのため遊漁船を前提に書きますと、船長から指定された重さのスッテを使う事になります。
メタルスッテに加え浮きスッテもありますので、他の釣りと比べてお祭り率が高いです。
そのため、同行者と重さの違うスッテを使うのは基本的にNGと思ってください。
PEの号数を指定される事もあるでしょう。
デイゲームであれば個人のボートでも可能なので、自由なタックルでOKだと思います。
（とはいえ、同行者がいる場合はスッテの重さは合わせましょう）
ちなみにオモリグ仕様のものにも言える事ですが、専用ロッドはソリッドティップ仕様で、夜間でも視認性に優れる蛍光色のものが多いです。
エギゾースト5Gもソリッド・蛍光色のティップになっています。
タックルについて（オモリグ）
- イカメタル専用ロッド（スピニングモデル）
- C3000番のスピニングリール
- PE0.6号～1号
- 重り（リグ）…重さは船長判断
- オモリグ用エギ
オモリグ仕掛けの場合、エギのフォールを自然に演出できるため、警戒心の高い大型のイカに有効と言われています。
警戒心の高い個体を狙う場合は基本的に底中心に狙います。
また、キャストをする事を加味しても、ベイトモデルではなくスピニングリモデルが主流になっています。
メタルスッテとオモリグどっちが良いか？
遊漁船でイカメタルに行く場合、両方とも揃えておく方が無難です。
食いが渋い時にオモリグを、時合がきたらメタルスッテを使うと良いでしょう。
遊漁船で同行者のタックルを見てみると、オモリグ仕様のスピニングタックル、スッテ仕様のベイトタックルを1本ずつ持ってきている方がほとんどです。
2本あれば予備にもなりますからね。
予算的に１タックル分しか買えない！という方は、メタルスッテ重視のベイトタックルが良いでしょう。
ただし一応オモリグの仕掛けだけでも持っておいたほうが良いですけどね。
という事で前置きが長くなりましたが、エギゾースト5Gのティップラン・イカメタルモデルについて見ていきましょう。
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エギゾースト5G（ティップラン・イカメタルモデル）について
ポチップ
５Gシリーズおさらい
5Gシリーズには以下２つのポイントがあります。
- T1100Gカーボン使用
- R360構造
これらにより、軽い割に強く、感度あるロッドになっています。
T1100Gカーボン使用
一般的なカーボン素材だと粘りと感度はトレードオフの関係にあります。
しかしこのカーボン素材はそのトレードオフの関係にあてはまらず、粘りと感度を高次元で実現する事ができます。
言ってみれば、ロッドの素材にピッタリな超良い素材という訳です！
他メーカーではハイエンドクラスのロッドに採用されたりするんですが、メジャクラは2万円台のロッドにそれを採用するという…
R360構造
カーボン繊維の向きが異なるシートを4方向分重ね合わせた構造で、曲がり強度、ネジレ強度、つぶれ強度を持ったロッドに仕上がります。
よくわからん！！って人はメジャクラ公式の画像を見ましょう！
シマノやダイワにも似たようなブランクス補強技術がありますね。
スペック
それぞれのスペックをメジャークラフト公式から引用します。
ティップランモデルはこちらから引用。
イカメタルモデルはこちらから引用。
ティップランモデル
ポチップ
2馬力ボートで比較的浅めの環境（水深30m程度）を中心にする方はULもしくはLを選べば良いでしょう。
遊漁船含め、汎用的な使い方をするならMLを、深場中心の方はMを選ぶのをお勧めします。
私の釣り環境（2馬力ボート、水深20～30m中心）ならLが良いかな。
| 品名 | PRICE | 全長 | 継数 | エギ | PEライン | 自重 | アクション |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
EZ5TE-S682UL
| ¥25,000 | 6’8” | 2pcs | MAX45g | 0.4-1.0号 | 69g | F |
| (税込 ¥27,500) | |||||||
|
EZ5TE-S682L
| ¥25,500 | 6’8” | 2pcs | MAX55g | 0.4-1.0号 | 71g | F |
| (税込 ¥28,050) | |||||||
|
EZ5TE-S682ML
| ¥26,000 | 6’8” | 2pcs | MAX70g | 0.6-1.2号 | 74g | F |
| (税込 ¥28,600) | |||||||
|
EZ5TE-S682M
| ¥27,000 | 6’8” | 2pcs | MAX90g | 0.6-1.2号 | 77g | F |
| (税込 ¥29,700) |
イカメタルモデル
上３つ（EZ5IM-B682M～EZ5IM-B682H）はメタルスッテ用ベイトモデルです。
EZ5IM-S632Mがメタルスッテ用スピニング、EZ5IM-S742H/OMORIGがオモリグモデル。
キビキビと動かす必要があるメタルスッテ向けのモデルはアクションがFになってますね。
ナチュラルに誘うオモリグモデルはRFです。
この辺は、テスターさんが実際に使ってみて、理想のアクションをセレクトしたんでしょうね。
どのロッドを購入するかは、船長さんから重りの指示を聞いて選ぶと良いですよ。
私が乗る船は40号のメタルスッテが基本なので、買うとしたらEZ5IM-B682Hかな。
また、ラインナップの内ベイトモデルの割合が高い事から、やはりロッドメーカー的にもベイトモデルを基本と考えているんでしょうね。
| 品名 | PRICE | 全長 | 継数 | スッテ | PE(号) | 自重 | アクション |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
EZ5IM-B682M
| ¥25,000 | 6’8” | 2pcs | 8-20号 (30-75g) | 0.4-1.0 | 79g | F |
| (税込 ¥27,500) | |||||||
|
EZ5IM-B682MH
| ¥25,500 | 6’8” | 2pcs | 10-30号 (35-110g) | 0.4-1.0 | 83g | F |
| (税込 ¥28,050) | |||||||
|
EZ5IM-B682H
| ¥26,000 | 6’8” | 2pcs | 12-40号 (45-150g) | 0.4-1.2 | 84g | F |
| (税込 ¥28,600) | |||||||
|
EZ5IM-S632M
| ¥25,000 | 6’3” | 2pcs | 8-20号 (30-75g) | 0.4-1.0 | 75g | F |
| (税込 ¥27,500) | |||||||
| EZ5IM- S742H/OMORIG | ¥27,000 | 7’4” | 2pcs | 12-50号 (45-180g) | 0.6-1.5 | 91g | RF |
| (税込 ¥29,700) |
まとめ
- ティップランはボートエギングの一種で、専用の重いエギを使い、ティップでアタリを取る釣り方。
- イカメタルはメタルスッテとオモリグ2種類の仕掛けがある。
- 数釣りのメタルスッテ
- 基本的にはベイトモデルを。カウンタ付ベイトリールが鉄板。
- どのロッドを買うかは使うスッテの重さで決める。
- 大物狙いのオモリグ
- キャストしやすいスピニングモデルが基本。
- 数釣りのメタルスッテ
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