「良く釣れる場所で釣りをしたい」
多くの人はそう考えると思います。しかし、良く釣れる場所は往々にして場所取り競争が発生します。とくに青物が回遊してくる場所なんかは、潮通しが良い限られたエリアに人が集中しがちです。時には前日から場所を取る人が居たりして、せっかくの早起きが徒労に終わる事さえあります。楽しいはずの釣りが、ストレスの発生源になる訳です。
こういったストレスから解放されるためには沖に出るしかありません!!
沖に出る選択肢について!
お金と時間に余裕がある方は船舶免許を取り、プレジャーボートを持つことが一番良いと思います。ただし、なかなかそうはいかないのが世の常というもの(;_:)
沖に出るのに免許・船検いずれも不要な手段としては、2馬力以下、実寸3.33メートル以下のミニボートなどがあります。具体的にはインフレータブルボート(ゴムボート)やFRPボート、シーカヤック、SUP等です。※実寸3.33mでも登録長は3mになる。
これらの中でインフレータブルボートは浮力に優れ、比較的安全と言えるでしょう。
もちろん、それぞれ良い点、悪い点がありますので、それらを考慮した上でどれにするか選ぶと良いです。個人的にはインフレータブルボートかFRPボートのどちらかが良いと思います。
- インフレータブルボート
- 良い点
浮力、安定性、可搬性、収容性の良さ
BMO社製の艤装道具アリ - 悪い点
尖ったものに弱い、出船場所を選ぶ(スロープが楽)
- 良い点
- FRPボート
- 良い点
ゴロタ等でも出船可能
艤装しやすい - 悪い点
インフレータブルボートに比べると安定性に欠ける。
※カヤックやSUPよりは良い。
持ち運びが大変、場合によってはトレーラーが必要
- 良い点
- 分割式FRPボート
- 良い点
FRPボートの弱点、可搬性の悪さを解消 - 悪い点
組立、解体の手間発生
- 良い点
- ポータボート
- 良い点
FRPボートの弱点、可搬性の悪さを解消(折りたたみ) - 悪い点
高い!!!これに尽きる…
- 良い点
- カヤック
- 良い点
燃料要らず(自分の体力次第) - 悪い点
安定性に欠ける
- 良い点
- SUP
- 良い点
燃料要らず(自分の体力次第)
初期費用が安い、可搬性の良さ - 悪い点
安定性に欠ける
- 良い点
沖に出ることの危険性
沖に出ることで、場所取りの煩わしさから解放されます。しかし良いことばかりではなく、悪いこと(危険)も付きまといます。
沖で出て一番怖いのは転覆です。波が高い日はもちろん、大型船が通った後の引き波も原因になります。カヤックやSUPでは、バランスを崩すだけでも転覆の可能性がありますので、特に注意が必要です。
その点インフレータブルボートは抜群の浮力になっていますので、少々ボート内に水が入ろうが沈むことはありません。安定性も良いため、上で紹介した選択肢の中では最も安全だと言えます。
インフレータブルボートの選択肢について!
主要メーカは以下4社でしょうか。中でもアキレス、ジョイクラフトが2強になっています。
- アキレス
- エントリーモデルでCSM製が買える!
- 上位モデルは高いので、選択肢は限られる!
- ジョイクラフト
- 選択肢が多彩!
- だけどCSM製は実質的に選べない!
- Bee
- デザインが好みならアリ!
- アクアマリーナ
- コスパ重視の方にお勧め!
インフレータブルボートに使われる生地は、ほとんどがPVCと言われる素材で出来ています。PVCの上位グレードとなるのがCSMという素材です。
CSMはPVCと比べてしなやかで耐久性が良く、保管環境を選びません。10年以上でも問題なく使えます。
PVC製はCSMと比べて硬く、CSMよりも経年劣化が早いです。保管する場合は高温多湿を避け、ベビーパウダー等で保護してあげると良いです。
実質的に、釣り用途でCSM製を選べるのはアキレスのみ!ジョイクラフトでは救助艇等にCSM製のモデルがありますが、釣りなどの一般向けはPVCのみです。
フロアの選択肢
インフレータブルボートでは以下のフロアがあります。下に行くほど高価です。
- ロールアップ
- 組立不要、空気を入れるのみで済む。
- ただし安定性、走破性に欠ける。
- ウッドフロア
- 安価で安定性と走破性を得られる。
- 劣化するため、1年おきぐらいに再塗装おすすめ!
※ホームセンター等で板を買い、模倣品を作る事は可能。
- エアフロア
- 浮力アップ!
- ただしフロアに魚を置くと穴あきの心配があるため、穴あき防止策が必要!100均のフロアパネル的なもので十分です。
- ウッドフロアと比べてちょっと高い!
- アルミフロア
- 安定性、走破性ヨシ!!
- 劣化しにくい。
- だけど重い!!
- そして高い!!!(特にアキレスの場合!)
船外機の選択肢
これは、性能だけで単純に決める事はできません。
何故かというと…店によって取り扱う船外機のメーカーが限られていたりするからです。場合によっては、修理してくれる店が県内に無い…なんて事もあり得ます!!
船検不要とは言え、1~2年に1度は専門家に見てもらい、メンテナンスする事をお勧めします。沖で止まったら目も当てられない状況になります(;’∀’)
ただそういった問題を抜きにしたら、2馬力で唯一の空冷式があるホンダをお勧めします!水冷式は多少安いですが、釣行後に洗い作業があります!!
総合すると…
メーカーに拘りが無ければ、アキレスとネオネットマリン共同開発モデル「LF-295WB」が最もおすすめ!アキレスLF-297シリーズが基になっており、それが改良されたのがLF-295シリーズです!
LF-297と比べ、Dリングが追加されていたり、竿掛けモールドが2個追加されていたりと、使い勝手が向上しています!!
また、コストパフォーマンスに優れるウッドフロアモデルをお勧めします!!
<LF-295シリーズ(21年モデル)の良い所>
- CSM製、生地5年保証!
- 免許不要艇(2馬力まで、3m以下)
- 竿掛けモールド4つ標準装備(追加も可能)
- BMOドーリー用のアタッチメント取付済み(DXドーリー)
- Dリング10点装備!!
備考
竿掛けモールドって?
↓こんなやつで、別売りのロッドホルダーや魚探マウンタ等を取り付けることができます。LF-297は2つついており、ロッドホルダーと魚探マウンタで埋まってしまいます。その外にも取り付けたいパーツがあれば、LF-295の4つ標準装備は非常に助かります。後付けも可能ですが、標準であるのにこしたことは無いです!!
追記)ちなみにボート素材がPVCかCSMかで製品が違いますので、間違えないようご注意ください。
Dリングって?
LF-295の商品ページにあると思いますが、Dリングにロープ等を通し、収納BOXの固定等に使えます。前にDリング2個、左右のチューブに4つずつ(計10点)ついてます。インフレータブルボートは狭いので、スペースの節約につながるDリング装備は非常に助かります!!
コメント