23年3月頃、海外釣り具メーカーのokumaより超タフ仕様のSWリール、テソロが発売されました。
実売価格は3万円台~4万円台程と、国内メーカーミドルクラスより高く、ハイエンドよりは安いラインです。
リールの仕様は恐ろしくタフなものとなっており、ステラSWやソルティガに勝るとも劣らないレベルです。
とにかく頑丈なリールが欲しいけど費用は押さえたい!という方にお勧めのリールですね。
ここ最近ショアジギ向けのタックルをまとめていたんですが、最近になってようやくこのリールの存在に気づきました^^;
ということで、リールの詳細をチェックしましょう。
※本記事のtesoroの画像、スペックはokuma公式ページ出典のものです。
okuma テソロ をAmazonで探す。
okuma テソロ を楽天市場で探す。
Okumaとは何ぞや?
1986年に創業された台湾の釣り具メーカーで、名前の由来は「大熊(Okuma)」との事。
決して怪しいメーカーではなく、釣り業界では世界的な企業です。
国内大手釣り具ショップである釣りのポイントでは、okumaで製造したOEM製品が売られる事もあります。
※SWリールのディノーヴとか。
tesoroの凄さはここ!
okuma公式にテソロの特徴が羅列されてありますが、その中から主だった項目をピックアップ。
- アルミ製銅C6191製のMCドライブギア(ハイパーデジギアと同じ素材)
- フルメタルボディ(ボディ、ボディカバー、ローター)
- 防水性IPX7
- DFD:フルカーボンデュアルフォースドラグシステム
- DLCコーティングEFRラインローラー
- フリクションレスメインシャフトデザイン(インフィニティドライブ的なもの)
簡単に書くならば、15ソルティガと19ステラSWを混ぜ合わせたような仕様です。
SWリールに必要な要素を余すことなく持っています。
ドライブギア
アルミ製銅C6191は15ソルティガや16キャタリナ等に搭載されていたハイパーデジギアと同じ素材で、強度は超々ジュラルミン製をも上回るほど。
ボディ素材
そして当然のようにフルメタルボディです。
ステラSWやソルティガと同じように、ローターまでアルミ製。
防水性能
防水性はIPX7と、オフショアなどでも問題にならないレベル。
IPX7は短時間であれば浸水しても問題なし。※とは言え、極力させないでね!
画像の位置にパッキンのようなものが入っているのかな。
ラインローラー
DLCコーティングEFRラインローラーとの事で、シマノ汎用リール上位モデルに搭載されているDLCラインローラーとほぼ同等のものと思われます。
ちなみに海外のリールは2ピース式のベールが覆いですが、本リールは1ピース仕様のベールとなっているようです。
これも地味に嬉しい所。
メインシャフト
極太チタンメインシャフトとの事で、大物がかかっても歪みにくい仕様になっているようです。
ちなみにメインシャフトとピニオンギア内部の接触を抑制する仕様(フリクションレスメインシャフトデザイン)になっており、巻上力の向上が期待できそう。
なんだか凄くシマノのインフィニティドライブ、ダイワのエアドライブシャフトっぽいw
まあ、私のような消費者にとっては嬉しい限り。
とまあ、こんな感じでokumaの本気度が伝わってきますね。
欲しい…。
okuma テソロ をAmazonで探す。
okuma テソロ を楽天市場で探す。
スペック
以下、okuma公式から主要スペックを抜粋。※okuma公式のリンクはページ上部参照。
番手は8000番からと、大型番手のみ。
大きさはダイワ、シマノの同番手とほぼ同じと思われます。
ただガチムチスすぎる仕様なせいか、やや重いです。
ギア比は丁度良いぐらいに抑えてありますね。
パワーギアでもバラツキはありますが、5未満のものがほとんど。
ハイギアでも6を上回るものはありません。
巻き重りなんかにも気を付けているようで、これは好ポイントだと思います。
パワーギアであればオフショアジギング、ハイギアであればショアプラッキング・オフショアキャスティングで大活躍しそうです。
型番 | ギア比 | 最大ドラグ (Kg) | 自重 (g) | PE (号-m) | 最大巻上長 (cm/回転) | ハンドル長 (mm) | BB |
---|---|---|---|---|---|---|---|
TSR-8000HA | 5.8 | 25 | 697 | 3-380 | 112 | 75 | 12HPB +1RB |
4-300 | |||||||
5-240 | |||||||
TSR-8000PA | 4.9 | 25 | 697 | 3-380 | 93 | 75 | 12HPB +1RB |
4-300 | |||||||
5-240 | |||||||
TSR-10000HA | 5.8 | 25 | 714 | 4-375 | 121 | 75 | 12HPB +1RB |
5-305 | |||||||
6-230 | |||||||
TSR-10000PA | 4.9 | 25 | 714 | 4-375 | 101 | 75 | 12HPB +1RB |
5-305 | |||||||
6-230 | |||||||
TSR-14000HA | 5.8 | 25 | 714 | 6-295 | 126 | 75 | 12HPB +1RB |
8-210 | |||||||
10-160 | |||||||
TSR-14000PA | 5.4 | 25 | 714 | 6-295 | 105 | 75 | 12HPB +1RB |
8-210 | |||||||
10-160 | |||||||
TSR-18000HA | 5.8 | 25 | 928 | 5-555 | 141 | 85 | 12HPB +1RB |
6-420 | |||||||
8-295 | |||||||
TSR-18000PA | 4.4 | 25 | 928 | 5-555 | 106 | 85 | 12HPB +1RB |
6-420 | |||||||
8-295 | |||||||
TSR-20000HA | 5.8 | 25 | 928 | 5-665 | 148 | 85 | 12HPB +1RB |
6-500 | |||||||
8-335 | |||||||
TSR-20000PA | 4.4 | 25 | 928 | 5-665 | 111 | 85 | 12HPB +1RB |
6-500 | |||||||
8-335 |
シマノ・ダイワ以外のSWリールが追い上げている!
PENNのSLAMMER、AUTHORITYやテイルウォークのステルスなど、超タフなSWリールが増えてきています。
PENNリールは昔からその傾向がありましたが、そこにokumaやテイルウォークまで加わってくるとは。
これまでもokuma、テイルウォークはSWリールを出していましたが、ギア素材が亜鉛製でしたからね(アゾレス、クロシオ)。
SWリールは高くなる程頑丈になる!という常識が覆されつつあるように思います。
シマノ、ダイワのSWリールミドルクラスも、うかうかしてられないステージに来ているのではないでしょうか。
というか剛性だけならツインパSWやセルテSWをも上回りそうだし。
青物好きの自分としては、もっと安くてタフなSWリールが出てくれることを願うばかりです。
まとめ
- テソロは15ソルティガと19ステラSWを混ぜ合わせたような仕様。
- フルメタルボディにアルミ製銅C6191ドライブギア搭載で剛性抜群。
- 防水性能はIPX7、短時間であれば浸水しても問題なし。
※でもなるべく浸水させないように!浸水させたら水洗いを。
- 価格は3~4万円台
- 大型番手中心、パワーギア、ハイギアモデルがある。
- キャスティング…8000~14000のハイギアモデルを。
- オフショアジギング…8000~14000のパワーギアモデルを。
コメント