22/7月追記)ストラディックSWは10000番までラインナップされていますが、22年10月に14000XGが追加されます!プラッキングなどに向いたサイズ・ギア比ですね。そして嬉しいことに14000XGのみドラグ性能が強化されています!!8000番と10000番はサイズの割にドラグ性能が貧弱でしたから、これは大きな違いと言えるでしょう。
20ストラディックはシマノSWリールの中ではミドルクラスに位置しています。これからショアジギングを始める方や、21スフェロスSWからのステップアップを考えている方にピッタリのリールです。
ライバルであるダイワのカルディアSWと比較し、それぞれどのような人に向いているかを考察します
SWリールとは?
ざっくり言うと、海水(Salt Water)に耐えられる大物狙いのリールです。船での使用を想定されており、汎用リールと比べ防水性が高く大型サイズが中心です。最近の汎用リールも防水性は十分高いですが、さらにボディ合わせ面のシーリング処理があったりします。シマノではXシールドと呼んだりしますね。ほとんどのモデルが金属製のボディであるため、剛性の高さも特徴の一つです。つまり、海で大物を狙うリールと思えばOKです!
ストラディックSWの特徴
このリールの良い所!
ハイエンドであるステラSWの技術特性をほとんど受け継いでいます。その中でもピックアップしたいのが以下2点です。
- インフィニティドライブ採用 ※5000番以上のモデルのみ
- X-プロテクト for ラインローラー
インフィニティドライブは、巻きの軽さやパワーといった使い心地に、ダイレクトに影響します。この点で、前モデルとなる13バイオマスターSWとは一線を画すリールになっています。
また、ラインローラー部の耐久性は、長く使った後に響いでくるところです。ラインローラーが錆びて固着すると、ライン高切れの原因になります。ショアジギングなどではPEラインを100m以上放出する事があるため、高切れは最も避けたいトラブルの一つです。釣り中止にもつながりかねない上、金銭面でのダメージも大きいです。
私自身、ラインローラーの固着により1回の釣行でラインを買い替えるはめになった事があります…。
技術特性
番手によって採用されている技術特性が違うのでまとめてみます。これは、4000番のみ19ストラディックがベースになっているからだと考えられます。ざっくり書くと、番手ごとのイメージは以下のとおり。
- 4000…SLJ、ライトショアジギング(軽め)
- 5000~6000…ライトジギング、ライトショアジギング(やや重め)
- 8000~10000…ジギング、ショアジギング、キャスティング
- 14000…キャスティング(ショア・オフショア両方)
4000番はSWリールというより、ほとんど汎用リールと変わりありません。
技術特性 | 4000 | 5000 ~10000 | 14000 |
---|---|---|---|
HAGANEギア | ○ | ○ | ○ |
MMギアII(4000番のみ) | ○ | ー | ー |
Xシップ | ○ | ○ | ○ |
HAGANEボディ | ○ | ○ | ○ |
インフィニティドライブ | ー | ○ | ○ |
サイレントドライブ | ○ | ー | ー |
Xシールド | ー | ○ | ○ |
Xプロテクト | ○ | ○ | ○ |
Xプロテクト for ラインローラー | ー | ○ | ○ |
Xプロテクト for ストッパーベアリング | ー | ○ | ○ |
Xタフドラグ ※14000XGのみ | ー | ー | ○ |
Gフリーボディ | ○ | ○ | ○ |
AR-Cスプール | ○ | ○ | ○ |
ロングストロークスプール | ○ | ー | ー |
SA-RB | ○ | ○ | ○ |
ワンピースベール | ○ | ○ | ○ |
下位・上位モデルとの差
スフェロスSW(下位)との差
5000番以上で比較します。ベアリング数やベール形状、ハンドルノブの違いから、最も大きな違いは使い心地と言えるでしょう。また、ストラディックSWには14000まであるというのも大きいですね。ストラディックSWの14000XGにXタフドラグが付くのも大きいです。
技術特性 | ストラディックSW | スフェロスSW |
---|---|---|
HAGANEギア | ○ | ○ |
Xシップ | ○ | ○ |
HAGANEボディ | ○ | ○ |
インフィニティドライブ | ○ | ○ |
Xシールド | ○ | ○ |
Xプロテクト | ○ | ○ |
Xプロテクト for ラインローラー | ○ | ○ |
Xプロテクト for ストッパーベアリング | ○ | ○ |
Xタフドラグ | 14000XGのみ | ー |
AR-Cスプール | ○ | ○ |
SA-RB | ○ | △A-RB |
ワンピースベール | ○ | ー |
ベアリング数 | 6/1 | 4/1 |
最大番手 | 14000番 | 8000番 |
ハンドルノブ | ~10000…ラウンド 14000…オーバル | オーバル |
21ツインパワーSW(上位)との差…以下TPSWと表記
主な違いはアルミローターか否かと、ドラグ性能です。大物をかけたときの安定感は、アルミローターかつドラグ性能に優れるツインパワーSWに分があります。
また、技術特性には表示されていませんが、内部構造の違いも異なります。ストラディックSWは4000番のみツインパワーSWと同じクロスギア方式で、それ以外の番手はSカム方式となります。この点は、そこまで気にしなくてもOKです。
さらに言うと、ストラディックSWの4000番は汎用リールの4000番ボディと同サイズですが、ツインパワーSWの4000番は5000番ボディに4000番スプールが付く特殊なサイズとなっています。ストラディックSWにしろツインパワーSWにしろ、4000番は仕様が特殊になりがちです^^;
技術特性 | ストラディックSW | ツインパワーSW |
---|---|---|
Xリジッドサポートローター | ー | ○ |
HAGANEギア | ○ | ○ |
Xシップ | ○ | ○ |
HAGANEボディ | ○ | ○ |
インフィニティドライブ | ○ | ○ |
Xシールド | ○ | ○ |
Xプロテクト | ○ | ○ |
Xプロテクト for ラインローラー | ○ | ○ |
Xプロテクト for ストッパーベアリング | ○ | ○ |
Xタフドラグ | 14000XGのみ | 5000番以上 |
ヒートシンクドラグ | ー | 10000番以上 |
リジッドサポートドラグ | ー | ○ |
AR-Cスプール | ○ | ○ |
SA-RB | ○ | ○ |
ワンピースベール | ○ | ○ |
ベアリング数 | 6/1 | 10/1 |
最大番手 | 14000番 | 14000番 |
ハンドルノブ | ~10000…ラウンド 14000…オーバル | ~8000…ラウンド ~14000…エッグ |
ライバルとの選択基準
VS カルディアSW
簡単に言うと、瞬間的な強さはカルディアSWで、長期的な強さはストラディックSWとなります。
- カルディアSWが勝っている所
- ボディ剛性
※カルディアSWはアルミモノコックボディであるため。
- ボディ剛性
- ストラディックSWが勝っている所
- Xプロテクトの防水性
- ドライブギア材質
※カルディアSWは亜鉛系、ストラディックSWは超々ジュラルミン
VS PENN SLAMMER IV(スラマー4)
価格に対するガチさではSLAMMER4が上でしょう。SLAMMER3までは重さが弱点でしたが、現在のSLAMMERはその弱点を克服しています。しかし海外メーカーであるため、不安な方はストラディックSWを選ぶ方が無難です。
- SLAMMER IVが勝っている所
- フルアルミボディによる剛性
- メンテナンス性能
- ベアリング数8/1
- ストラディックSWが勝っている所
- Xプロテクトによる防水性能…IPX8
※SLAMMERはIPX6
- Xプロテクトによる防水性能…IPX8
ストラディックSWまとめ
- 4000番のみ汎用リールと思っていい
- 10000番まではドラグ性能が弱点。ドラグ性能がさほど必要ない5000、6000がお勧め。
- 14000XGのみXタフドラグ採用により弱点(ドラグ性能)を克服!ショア・オフショアキャスティングにお勧め!
- 瞬間的な強さを求めるならツインパワーSW以上もしくはカルディアSW、PENNのSLAMMERを選ぼう!
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