シマノのオフショアマルチゲームロッド「クロスミッション」シリーズに、革新的な技術特性を纏った「クロスミッションXR」が登場します。
同シリーズはこれまで、カーボンソリッドティップ(タフテックα)のみで、どちらかというと繊細なアタリをとる釣りに比重が置かれていました。
しかし今回のクロスミッションXRでは、繊細なアタリをとる釣りはもちろん、ルアーをキビキビと動かす釣りでも活躍できる仕様になっています。
そこには、ある仕組みが採用されているのです。
このロッドの位置づけ
- オフショア向け(陸用ではありません)
- タイラバ、ティップラン、ライトジギング・SLJ、ショートキャスティングといったマルチ用途
- クロスミッションシリーズでは最上位(真ん中がクロスミッション、下位がクロスミッションBBです)
- ライバルとしては、ダイワのデッキアクターやブラストSLJが挙げられます。
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技術特性、下位モデルとの差について
技術特性
- ティップスイッチシステム(ソリッド⇔チューブラー)
- 変則3ピース
- タフテック∞
- スパイラルX コア
- ハイパワーX
- CI4+
- Xシート(ベイトモデル)
このロッドの一番のアピールポイントは「ティップスイッチシステム」で、文字でなんとなく想像つくと思います。
なんと、このロッドはティップ部分を替えることができるんです!!
ルアーをキビキビと動かしたいときはチューブラーティップを用い、ティップランやタイラバ等の繊細な釣りをしたいときはソリッドティップを用います。
ありそうで無かった仕様が、ついに出た!って感じですね。
なお本モデルはティップ部とバットジョイント部で分割された「変則3ピース」です。
仕舞寸的にはセンターカットの2ピースモデルである20クロスミッションよりも長くなります。
と言っても仕舞寸は最長で123cmなので、十分コンパクトです。
ブランクス性能に関しては、20クロスミッションがスパイラルXであるのに対し、本モデルはスパイラルXコアとなっています。
それに伴い強さを維持しつつもシャープになっています。
また、ソリッドティップにおいてタフテックαからタフテック∞になり、強度が増しているとの事です。
ティップスイッチシステムのメリットとデメリット
そもそも「ティップ替えるぐらいならロッド2本持てば良くね?」と思う方がいると思います。
マイボート持ちでロッドを何本も持ち出せる人なんかは、そう思う方が多いかもしれませんね。
ですので、メリットとデメリットをまとめてみました。
人によってメリットとデメリットの捉え方が違ってくると思いますので、自身の釣りに当てはめてみてもらえたらと思います。
デメリット
- 専用のロッドを数本持っていれば、ティップスイッチシステムどころかマルチロッドすら必要ない
メリット
- ロッドやリール、ロッドホルダーをいくつも買う必要がなくなり、お金の節約になる
※スパイラルXコア等が採用されているロッドをそれぞれの釣りで揃えると高くつきます - 船上が狭い場合、場所の節約になる
- ティップ部が破損した場合の修理費が、ティップスイッチシステムじゃないものと比べ安く済む
私がこのロッドを買うならば、その日のメインロッドとは別にサブロッドとして持っていきます。
用途別に3本、4本持っていく必要は無く、2本で完結するのです。
あとロッドの破損で一番多いのがティップ部の折れだと思いますが、この時の修理費が安く済むのも良いですね。
下位モデルとの差
下位モデルを含め、仕様をまとめた表は以下のとおり。
項目 | 22クロスミッションXR | 20クロスミッション | 21クロスミッションBB |
---|---|---|---|
ブランクス | スパイラルXコア ハイパワーX | スパイラルX ハイパワーX | ハイパワーX |
穂先 | タフテック∞ +チューブラーティップ | タフテックα | タフテックα |
分割 | 変則3 | センターカット2 | センターカット2 |
仕舞寸 | 114cm~123cm | 全て102.9cm | 全て102.5cm |
全長 | 全て1.98m | 全て1.98m | 全て1.98m |
自重 | 記載なし | 97g~123g | 102g~115g |
リールシート | Xシート(ベイト) パーフェクションシートXT (スピニング) | Xシート(ベイト) パーフェクションシートCI4+ (スピニング) | ー |
メーカー 希望価格 | ¥38,800~41,000 | ¥29,300~30,900 | ¥18,800~20,000 |
22クロスミッションXRの自重が載っていなかったのは「おい!!!」って感じですね(笑)わかり次第記載します。
ティップラン等、繊細な釣りメインの方は軽い方がいいですね。
まあ20クロスミッションでも十分軽いので、同程度なら全く構わないんですけどね。
他はおおむね性能UPしていますしね。
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下位モデルとの選び分けについて
判断基準となるのは、おおよそ以下になると思います
- ティップスイッチシステムを重視するか否か
- センターカット2が良いか否か(仕舞寸重視か否か)
- 価格
ティップスイッチシステムを重視するのであれば22クロスミッションXRがベストです。
20クロスミッション・21クロスミッションBBには無い仕様ですし、当然ライバルメーカーにも存在しない仕様です。
あと大きなポイントは、センターカット2ピースモデルが良いか否か。
仕舞寸が100cm程度というのは非常に使い勝手が良いです。
XRで20cm増すのが自分的にOKかどうか、という事になります。
あとは、お財布と相談ですね!!
ライバルロッドについて
似たような仕様のロッドに、ダイワのデッキアクターがあります。
値段的には20クロスミッションの対抗になるロッドです。
ティップスイッチシステムのような交換式のティップは無いものの、チューブラーティップ仕様とソリッドティップ仕様両方がラインナップされています。
そのためマルチロッドと言えど、番手により得意・不得意があるロッドになっています。
少し毛色は違いますが、マルチに使えるロッドとしてブラストSLJもあります。
ブラストSLJはスーパーライトジギング用のロッドです。
メガトップという繊細でありつつもハリのあるカーボンソリッドが採用されており、多彩に使えます。
私が普段使いしており、もし今使っているのが折れたら2本目を買っても良いと思うぐらい良いロッドです。
マダイ、根魚、イカメタル、ティップラン、SLJ等、これ一本あれば色々できます。
水深が深めなら63MB-S、10~40m程度の浅瀬中心なら63MS-Sが超お勧めです。
硬さは好みあると思いますが、Mでも十分繊細です。
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まとめ
長々と書きましたが、まとめると大体こんな感じ。
- ティップスイッチシステムのメリットを重視する人には、今現在、唯一無二のロッド
- センターカット2ピースではなく変則3ピースで、仕舞寸MAX123cm
- 20クロスミッションと比べ全体的に性能UP
- 似た用途のロッドとしてはデッキアクターやブラストSLJがあるも、ティップスイッチシステムは無い。
また、ショア・オフショア問わず、今後のエギングロッド等でもティップスイッチシステムは採用してほしいところですね。
個人的には、ダイワのメガトップ的なティップも出てほしいです。
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