シマノのオフショアジギングロッドに、オシアジガーフルベンドが登場しました。
名前から想像つくとおりフルソリッド仕様ですが、ある仕組みによりフルソリッド特有のダルさが抑制されています。
これまでフルソリッドを敬遠していた人にもお勧めできるロッドになっています。
実売価格は4万円台後半と中々のお値段であるため、中~上級者にお勧めです。
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一般的なフルソリッドロッドについて
フルソリッドとは?
そもそも一般的な釣り竿は中身が空洞になっている「チューブラー」のものがほとんどです。
これの対になる言葉がフルソリッドで、中身に空洞が無く、芯まで素材で埋め尽くされた構造を言います(ちょっと語弊あるかも)。
それぞれにメリット、デメリットがあります。
フルソリッドのメリット・デメリット
メリット
- 曲がりやすく、折れにくい
- 復元力が高い
デメリット
- ロッドの調子が”ダル”く、ジグをアクションさせにくい
- 感度が悪い
- 素材量が増える分、自重が重くなる
チューブラーのメリット・デメリット
メリット
- ロッドに張りが出るため感度に優れる
- 素材量が少なく済むため自重が軽い
チューブラーのデメリット
- フルソリッドと比べ、折れるまでの”曲がり”が少ない
オシアジガーフルベンドはフルソリッドの弱点が抑制されている!
上記のとおり、フルソリッドのロッドは”クセ”が多いと認識されています。
釣り竿としてはチューブラーの方が向いていると考えられ、実際にほとんどの釣り竿がチューブラーです。
しかしフルソリッドでありながら、フルソリッドの弱点が克服されたロッドならばどうでしょう??
よく曲がって折れにくく、復元力が高い。感度が優れるとは言えぬまでも、悪くない。
そんなロッドがあれば楽しい事間違いなし…!
というのが今回のオシアジガーフルベンドです。
めっちゃ褒めてますが、使い心地は使ってみないと何とも言えないですけどねw
ハイパワーXフルソリッド+タフテック∞の効果!
どうやってそんなロッドを実現するねん!って話なんですが、シマノ公式に以下のような記述があります。
フルベンドのブランクス構造には3つの特長がある。まず芯材に高強度カーボンソリッド タフテック∞を採用。その芯材の外層を軽量なカ-ボンシートで追い巻きするハイブリッド設計にすることで、従来のフルソリッドよりもさらに細く軽く仕上げることができる。そして最外層をカーボンテープでX状に強化するハイパワーXフルソリッドを採用し、ネジリ剛性をも向上。従来のフルソリッドは縦繊維の集合体で、ネジレを抑える斜め繊維が少ない。結果としてネジレやすく、ブレやパワーロス、グニャグニャするような不快なフィーリングが付きまとう。それらの弱点を解決するのがハイパワーX フルソリッドである。
シマノ公式から抜粋
あくまで弱点の克服なので、感度が優れる!っていうロッドではないと思います。
これまで使いづらかったフルソリッドが、使えるレベルになって登場した!って感じでしょうね。
スペック表
22年9月発売なのに自重が未定!?と思いましたが、このご時世ですからね。
公開されましたらこちらも修正します。
まあ、チューブラーのものと比べたら重くなるはず。
品番 | 全長 (m) | 継数 (本) | 仕舞寸 (cm) | 自重 (g) | ジグ MAX(g) | PE MAX(号) | 最大ドラグ (kg) | 適合リール |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
B60-1 | 1.83 | 2 | 136.2 | 未定 | 160 | 1.5 | 3 | 300-1500 |
B60-2 | 1.83 | 2 | 137.2 | 未定 | 200 | 2 | 4 | 300-1500 |
B60-3 | 1.83 | 2 | 138.2 | 未定 | 260 | 2.5 | 5 | 1000-2000 |
B60-4 | 1.83 | 2 | 138.2 | 未定 | 330 | 3 | 6 | 1500-3000 |
B60-5 | 1.83 | 2 | 138.2 | 未定 | 400 | 4 | 8 | 2000-4000 |
使うエリアが深くなると思うので、ベイトモデルオンリーですね。
リール適合サイズ的に、B60-1とB60-2はジギングとライトジギングの境目ぐらい向いたロッドだと思われます。
2馬力ボートの方なんかは、年間通しておそらくB60-1一本で事足りると思います。
船舶免許持ちの方や遊漁船で沖に出る方は、季節と狙いに応じてロッドを選ぶと良いですね。
まあ、よほど大物狙いじゃない限りはB60-3あたりまでが扱いやすそうだけど。
ライバルロッドについて
ライバルとなるのはダイワのソルティガシリーズです。
オフショアジギング用のソルティガRで1モデル、ライトジギング用のソルティガLJで4モデルありますね。
しかしいずれにしてもジグの最大重量が200gぐらいまでだったりするので、オシアジガーフルベンドの方が大物向きな仕様であると思います。
B60-1かB60-2を買うつもりなら、ソルティガシリーズと比較するのもアリかと。
しかしソルティガLJは、ちょっと変わり種の仕様であるため、使う人を選びそうな気がしています。
ガッツリ重いジグを使うロッドなのにAGS仕様、、、
ちなみにソルティガRとオシアジガーフルベンドはチタンガイド。
ソルティガRのフルソリッド仕様のものはJ62B-2 TGで、自重は160g、スペックは以下のとおり。
- X45
- HVFナノプラス
- ベイトモデル
- 全長…1.88m
- 継数…1本
- 自重…160g
- ジグMAX…180g
- PEMAX…2号
- 実売価格…4万円台半ば
1ピースロッドなので、強度が重視されています。
自重は160gなので、ガチ目な割には重くない印象。
X45なので、構造的にはオシアジガーフルベンドに近いかもしれません。(全然違ったらすみませんw)
まとめ
- オシアジガーフルベンドはフルソリッドロッド!
- だけどフルソリッドロッドの弱点が抑制されてる!
- ベイトモデルのみラインナップ!
- ライバルロッドはソルティガシリーズ!だけどひとクセあり。
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