23年6月にキャタリナBJの後継となるアウトレイジLJが出るようですね。
キャタリナBJはBJ(LJ)モデルとSLJモデルの両方があり、その内SLJモデルのみが先行してモデルチェンジしていますね。
いきなり結論を書きます。
- 2馬力ボートで一人ライトジギングをする程度なら下位モデル(ブラストBJ)でも十分。
- 本格的にライトジギングしたいが、安く済ませたいなら19キャタリナBJで十分。
※19キャタリナが安く買えないようなら23アウトレイジLJが良い。 - 22ソルティガはお金をかけてでも実釣性能を追求する方向け。
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“キャタリナ”シリーズは“アウトレイジ”シリーズに全面移行
LJモデルだけではなく、ジギングモデルとSLJモデルもアウトレイジシリーズにモデルチェンジしています。
各モデルとも、序列的にはソルティガの一つ下に位置します。
なので、お値段は3万円ぐらいの少し良いロッドになります。
※ちなみに2023年4月現在、ダイワ公式でブラストBJの下にアウトレイジLJの名前があります。
たぶんこれは公式の間違いでしょう。ダイワさん気づいて!
ちなみにジギングモデルではアウトレイジBRというものがありますが、これはブラスト(ジギングモデル)の後継です。
ブラストも無くなっていくのかもしれませんね。
技術比較
ここら辺は前モデルだけでなく、上位・下位モデルとも比較してみましょう。
項目 | 23アウトレイジLJ | 19キャタリナBJ | 22ソルティガLJ | ブラストBJ |
---|---|---|---|---|
ブランクス特性1 | X45 | X45 | X45X | ブレーディングX |
ブランクス特性2 | HVFナノプラス | HVFナノプラス | HVFナノプラス | HVF |
ティップ | メガトップ ※一部除く | メガトップ ※一部除く | メガトップ ※一部除く | メガトップ ※一部除く |
リールシート | エアセンサーシート ※スピニングのみ | ー | エアセンサーシート ※スピニングのみ | ー |
ガイド特性 | ー | ー | AGS | ー |
TGモデル | 有 | 有 | 有 | 無 |
継数 | 2 | 2 | 1 | 2 |
仕舞寸 | 139~145cm | 136~144cm | 188~191cm | 全モデル144cm |
自重 | 127~138g | 126~142g | 128~150g | 125~147g |
ラインナップ数 | 7 | 8 | 8 | 7 |
実売価格 | 3万円台か? | 3万円前後 | 4万円~5万円 | 2万円前後 |
前モデルと比較
前モデルと比べると地味~にエアセンサーシートが追加されている?
ダイワ公式に22ソルティガLJの設計思想を引き継いだとの文言が書かれているので、単純に上位モデルから流れてきているのかもしれませんね。
あとは似たり寄ったり…
キャタリナBJ自体そんなに古いロッドでもないので、安く買えるならキャタリナBJでも良いかも…とか思ったり。
上位モデルとの比較
上位モデルは22ソルティガLJで、こちらは流石フラッグシップというべきガチ仕様。
ただし個人的に、LJロッドにAGSガイドは要らないかな…。
SLJロッドならAGSが付くのはまだ理解できるけど。
私程度の財力だと、ライトジギングでのAGSの恩恵よりも、AGSが破損した時のダメージの方が気になってしまう。
ただ、X45X+HVFナノプラスでブランクス性能は間違いなくガチです。
あとソルティガLJは継数1本てところも拘りを感じますね。
まあ…23アウトレイジ、19キャタリナBJ、ブラストBJは継数2本と言えどもバットジョイントなので、センターカット仕様と比べたら強度はあるはず。
というかブラストBJ使ってますが、強度不足を感じたことは無いですね。
※大したサイズを釣ってないとも言えますがw
22ソルティガLJは、お金をかけることを厭わず、とにかく実釣性能を求める方向けですね。
下位モデルとの比較
一つ下はブラストBJです。
決定的な差はTGモデルの有無でしょうか。
そのため、TGモデル(フルソリッド仕様)が欲しい方は問答無用で19キャタリナ以上を選ぶことになります。
また、価格差は1万円程度かと思いますが、ロッド仕様はかなり違います。
ブラストBJはHVF+ブレーディングXと、下位モデルよりは少し良いぐらいです。
23アウトレイジLJはHVFナノプラス+X45と、価格に見合った技術が採用されているかと思います。
ただここまで言っといてなんですが、私のように2馬力ボートでLJをする程度の方であればブラストBJで十分です。
ブラストBJでも十分に戦えますし、ロッド自重もあんまり変わらないですからね…
上位モデルとの比較でも書いてますが、2馬力ボートでのLJで、ブラストBJで力不足を感じたことは無いです。
ショア用のロッドだったら上位・下位モデルでロッド自重に大きな差が出るんですが、そもそもロッドが短いオフショア用のロッドだと、自重に差が出にくいですね。
スペック表
以下、ダイワ公式から一部引しています。全て継数2本なので省略。
「-S」が付くのはチューブラー仕様のメガトップ(カーボンソリッド)モデルです。
「-TG」が付くのはスリルゲーム(フルソリッド)+メガトップモデルです。
品名 | 全長 (m) | 仕舞(cm) | 自重(g) | 先径/元径(mm) | ジグ (g) | PE (号) |
---|---|---|---|---|---|---|
63XHB-S | 1.91 | 145 | 138 | 1.1/9.9 | 60-160 | 0.8-1.5 |
63XXHB | 1.91 | 145 | 134 | 2.0/9.9 | 80-200 | 1.0-2.0 |
62HB TG | 1.88 | 142 | 133 | 1.3/8.1 | 40-120 | 0.6-1.2 |
62XHB TG | 1.88 | 142 | 135 | 1.3/8.9 | 60-160 | 0.8-1.5 |
62XXHB TG | 1.88 | 142 | 138 | 1.4/8.9 | 80-200 | 1.0-2.0 |
63XHS-S | 1.91 | 142 | 127 | 1.1/9.9 | 60-160 | 0.8-1.5 |
63XXHS TG | 1.88 | 139 | 135 | 1.4/8.9 | 80-200 | 1.0-2.0 |
7つのラインナップ中、4モデルがTGモデルとなっています。
半分以上TGモデルが占めているという事で、曲がりを楽しむことに重きを置いているのかもしれません。
モデルの選び分けについて
アウトレイジLJはスピニングモデル、ベイトモデルに分かれている上、さらにソリッドティップモデル、TGモデルがあります。
基本的には、初心者の方はスピニングモデルが良いです。
扱いが簡単だし、汎用性が高いからですね。
スピニングモデルを使っていて、スピニングモデルに対する不満が出てきた時にベイトモデルを検討したら良いと思います。
また、感度も併せ持ったソリッドティップモデルのものが使いやすいでしょう。
初心者がどれか一つを選ぶなら…63XHS-Sですね。
スピニングモデルかベイトモデル、どちらが良いか。
これは自身の釣りのしかたやエリアに寄ります。
深い場所でのバーチカルな釣り、リフト&フォールを繰り返すならベイトモデルが良いです。
比較的浅く、キャストを多用する釣りではスピニングモデルが良いです。
ベイトモデルのメリット
基本的に、深場でのバーチカルな釣りではベイトモデルの方が楽です。
何が楽かというと、スピニングと比べて疲れにくいです。
これはタックルの重心の違いと、巻上力の差(ベイトの方が強い)によります。
また、着底がわかりやすいというのもメリットです。
これは岩礁帯などでジギングをする際、着底後即座に巻かないと根がかりする…なんて状況で効果を発揮します。
まあ、スピニングでも慣れる、かつ丁寧にやってればある程度防げはします。
ベイトモデルのデメリット
ベイトモデルはスピニングモデルと比べてキャストしにくいという欠点があります。
慣れてない人が無理にキャストしようとするとバックラッシュ(ラインが手元で絡まるトラブル)して、折角の釣り時間をムダにしてしまうかもしれません。
また、スピニングリールの方が巻取長が長いものが多いため、相対的に見て早巻きが苦手という事になります。
スピニングモデルのメリット
これはベイトモデルのメリット・デメリットの裏返しになります。
ベイトと比べてキャストしやすく、素早い巻取りが可能です。
スピニングモデルのデメリット
ただし深場では巻き重りが気になりやすく、バーチカルな釣りではベイトモデルに分があると言わざるを得ません。
また、スピニングモデルでは着底後に巻き始めようとすると、必ずベールを倒すアクションが必要になります。
しかしベイトモデルではその必要が無く、着底後ハンドルを巻き始めればそれでリフトできます。
つまり、フォール&リフトを繰り返す釣りもベイトモデルに分があるという事です。
ソリッドティップモデルか、TGモデルか、通常モデルか。
感度を重視するならソリッドティップモデル、ジギングロッドに近い使い心地良いならノーマルモデル、曲がりを楽しみたいならTGモデルです。
ただ、私がどれか一つを選ぶならソリッドティップモデルですね。
感度に優れますし、ティップ以外はチューブラーなので使い心地も問題なし。
TGモデルはフルソリッドであるが故に少しクセがあると思われます。
フルソリッド仕様のものは、チューブラーと比べて曲がりやすいです。
そのためフルソリッドのものはアワセが弱いだとか、ジグをアクションさせづらいだとか、使い心地がダルいとか一般的に言われています。
アウトレイジLJのTGモデルがそれに当てはまるかは使わないとわかりませんが、一般的にそう言われてるのは覚悟して選んだほうが良いですね。
良い所は、見た目以上のパワーがあるという事。
なので大物をかけて、じっくりと曲がりを楽しみたい方向けのモデルと言えるでしょう。
最後に通常モデル(63XXHBのみ)ですが、これはジギングロッドっぽさを求める方向けですね。
硬さもXXHとガチガチですし、ティップも通常のチューブラー仕様です。
ジギングロッドほどガチガチじゃなくて良いけど、なるべく強いものを選びたい…という方向けです。
まとめ
- 2馬力ボートで一人ライトジギングをする程度なら下位モデル(ブラストBJ)でも十分。
- 本格的にライトジギングしたいが、安く済ませたいなら19キャタリナBJで十分。
※19キャタリナが安く買えないようなら23アウトレイジLJが良い。 - 22ソルティガはお金をかけてでも実釣性能を追求する方向け。
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