2023年7月、ダイワからエギング専用リール、23エメラルダスRXが発売されます。
実売価格は2万円台半ばでありながら、上位機種に迫る自重の軽さを持っています。
エントリーモデルからのステップアップ機としては十分な性能。さらに、23年6月現在イグジストとエアリティ、ソルティガにしか搭載されていない、エアドライブデザインのリールでもあります。
エギング用のリールに求められるモノ
- 自重の軽さ
- 巻きだしの軽さ
- 防水性能
- ドラグ性能
自重の軽さ
エギングではロッドを片手で持ってアクションさせる事が多いため、軽いに越したことはないです。
ただし前提として、ロッドとのバランスが大事(自重的な意味)。
上位グレードのリールが軽いように、上位グレードのロッドも軽いです。
そのため良いロッドを使う人は、リールもハイグレードにする事をお勧めします。
軽さは感度に繋がり、感度は釣果に繋がります。
エメラルダスRXほどの軽さであれば、ミドルクラス~のロッドが良いですね。
巻きだしの軽さ、巻き心地
まあどの釣りでも巻き心地は気になるものですが…
エギングなどのライトな釣りでは余計気になりますね。
あと巻き出しの軽さですが、細かいアクションをする事があるエギングでは重要な要素の一つです。
防水性能
当然ですがエギングは海でするものですから、防水性能が重要です。
巻き心地を長持ちさせるだけではなく、故障によるトラブルの防止にもなります。
また、エギングは雨天時にする事も多々あるため、そういった意味でも防水性能は重要です。
ドラグ性能
ドラグの強さというよりは、どれだけスムーズにドラグが作動するかです。
ターゲットがイカなので、根に張り付かれるようなことは無いです。
しかし、ドラグの出がぎこちない事でバラシに繋がる可能性はあります。
イカは結構身が柔らかいので、思うようにドラグが出ず、ゲソが切れる事も。
エメラルダスRXはエギング用リールに適しているのか?
自重・巻き出しの軽さについては文句ないと思います。
防水性、ドラグ性能は最高レベルとは言えないでしょうが、マグシールド・ATDは採用されているので、問題は無いでしょう。
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テクノロジ
23年6月時点での下位・上位モデルと比較してみましょう。
テクノロジ | RX | AIR(上位) | LT(下位) |
---|---|---|---|
エアドライブデザイン | ○ | ー | ー |
モノコックボディ | ○ | ○ | ー |
ボディ材質 | ZAION V | ZAION | DS4 |
ローター材質 | ZAION V | ZAION | DS4 |
ギア材質 | 記載なし | 超々ジュラルミン | 亜鉛 |
ストッパーレス | ○(無) | ○(無) | ー(有) |
LC-ABS | ○ | ○ | ○ |
ATD | ○TYPE-L | ○ | ○ |
マグシールド | ピニオンギア部 | ピニオンギア部 ラインローラー部 | ピニオンギア部 |
ラインストッパー | 有 | 有 | 有 |
自重(g) | 175~205 | 160~195 | 240~245 |
実売価格 | 2万円台半ば | 4万円前後 | 1万円台前半 |
備考 | DHモデルのみ |
RXについてはギア材質について明記されていないため、差を厳密に書くことはできないです。
価格帯的に、亜鉛かジュラルミンどちらでもおかしくないっていう…^^;
分かり次第更新しますね。
エメラルダスAIR(上位モデル)との差
大きいのはボディ材質の差と、エアドライブデザインの差ですね。
ギア材質はわかりしだい書きます。
RXがZAION Vなのに対し、AIRはZAIONです。
詳しくない方のために書いておくと、ZAION VよりもZAIONの方が素材のランクは高いです。
AIRの方が10gぐらい軽いですが、これはボディ材質の差などによるものでしょう。
ギア材質が異なれば、その差もあるかも。亜鉛の方が重いですからね。
ただしAIRと比べて良い所もあって、それはエアドライブデザインが採用されている所。
もちろんAIRの後継機が出れば、ほぼ確実に採用されるんだろうけど、現時点(23年6月)でエメラルダスシリーズではRXのみ。
22イグジストや23エアリティ、23ソルティガなどのフラッグシップモデルのみに搭載されている技術が、早くもエメラルダスシリーズに搭載される訳です。
低価格でエアドライブデザイン・モノコックボディを味わいたい方にはありがたいリールだと思います。
ちなみに、仮に亜鉛ギアだったとしても、カルディアSW(亜鉛ギア・アルミモノコック)が結構良い耐久性らしいので、RXも期待できますね。
エメラルダスLT(下位モデル)との比較
価格差1万円程度ですが、その差は非常に大きいです。
ボディ材質が異なる事による剛性・自重差はもちろんの事、ストッパー有無による防水性の差もあるでしょう。
また、エメラルダスLTにはDHモデルしかありません。
シングルハンドルが良い方は、問答無用でLTが候補から外れます。
ダイワ1万円台のリールであればエメラルダスLTはそこまで悪いリールじゃないんですが、RXとの差が大きいためにちょっとおすすめしにくいかなって感じです。
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スペック
以下、ダイワ公式から引用しております。
DHと付くのがダブルハンドルモデルです。
品名 | 巻取長 | ギア比 | 自重 (g) | ドラグ (kg) | PE | BB |
---|---|---|---|---|---|---|
FC LT2500S | 72 | 5.1 | 175 | 5 | 0.6-200 | 7/1 |
FC LT2500S-H-DH | 82 | 5.8 | 195 | 5 | 0.6-200 | 7/1 |
LT2500 | 73 | 5.2 | 190 | 10 | 0.8-200 | 7/1 |
LT2500-XH-DH | 87 | 6.2 | 205 | 10 | 0.8-200 | 7/1 |
ノーマルギアなのはシングルハンドルモデルのみ。
ダブルハンドルモデルはハイギアかエクストラハイギア。
エギを細かく動かそうとした際、ハイギア・エクストラハイギアのほうが繊細なリーリングが必要になるため、ダブルハンドルモデルになっているんだと想像します。
私は繊細なリーリングなんてしないので、シングルハンドルモデルを選ぶけど!
この辺は好みだと思います。
全モデルとも程良い巻取長で、自重も軽い。
使っていて文句があまり出ない、良いリールではないでしょうか。
合わせたいロッド
ミドルクラスのリールなので、合わせるロッドもミドルクラスが良いでしょうね。
21エメラルダスMXなんかが打ってつけだと思います。
ちなみに21エメラルダスMXの記事はこちらです。
私自身使っているロッドですが、必要十分な性能だと思います。
お勧めはメガトップモデルですね。
まとめ
- エメラルダスRXはエギング用のリールとして必要十分な性能を持っている!
- 23年6月時点で上位モデル(AIR)に搭載されていない技術(エアドライブデザイン)が搭載されている!
- 下位モデル(LT)とは価格差以上に性能差アリ!
- 番手の選び方は好みの問題。こだわりが無ければシングルハンドルモデルをお勧め。
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