22年10月、シマノより22オシアコンクエストが発売されます。
実際に店に並んだのは23年になってからのようですね。
ちなみに私はこれの301XGを購入しました。
結論だけここで書いておくと、大満足のリール!
このリールの良い所は、リールとして総合力(耐久性、巻き心地、操作性)が高い点です。
また、301XGはベイトリールのこの番手でありながら、巻上長が100cmを超えます。
これは他のリールと比較して、かなり特異な部分です(いい意味で)。
ライトジギング・タイラバ用のベイトリールで良いモノを使いたい方だけではなく、ベイトリールをスピニングリールのように使いたい方にお勧めのリールです。
前モデルや他モデル(ライトジギング・タイラバ)と比較し、何が優れているかを考察していきます。
シマノ(SHIMANO) 22 オシアコンクエスト 300番台 をAmazonで探す
シマノ(SHIMANO) 22 オシアコンクエスト 300番台 を楽天市場探す
23年7月にシマノから200番台が発表されましたね!
発売未定ですが、300番台ではちょっと大きい…という方は要チェック。
オフショア用のリールに求められるモノ
全般的に言える事
以下3点については、ライトジギングやタイラバに限らず、オフショア用のリール全般で言えることです。
- 海水をかぶっても耐えられる防水性能…Xプロテクト
- 大物がかかっても耐えられるボディ剛性…HAGANEボディ
- 巻き心地の良さ…マイクロモジュールギア、インフィニティドライブ
ライトジギング用のリールに求められるモノ
ベイトリールでライトジギングに最も向いているのはHGもしくはXGのものです。
スピニングリールのHGやXGは、深い所で重いジグを使うと巻き重りがキツイです。
しかしベイトリールはスピニングリールと構造が異なり巻上力があるため、HGやXGでもさほど巻き重りが気になりません。
ジグの早巻きに反応する青物を狙うという意味ではHGもしくはXGなんですが、このリールに関してはXGが超絶お勧め!
また、ゆったりしたフォールに反応する魚を狙う際、フォールレバーが助けになります!
- 重いジグの扱いやすさ…ベイトリール
- ジグの回収の速さ…一般的にはギア比HG、XG。22オシコンの場合はXG一択!
- フォール速度の操作性…フォールレバー
- 巻上力の高さ…インフィニティドライブ
タイラバ用のリールに求められるモノ
タイラバに最も向いているのはベイトリールのPGのものでしょう。
これは、マダイを狙う時は一定の速度で巻くのが一般的だからです。
アタリがあっても焦らずに同じペースで巻き続ける。
そうするためにはギア比が低い方がやりやすいです。
ただしマダイ狙いは深場になる事が多いため、必要に応じハイギアにするのも良いでしょう。
ただし深すぎる(水深100m以上)場合は電動リールも考えたほうが良いですね。
また、フォールに関しても一定速度で落とすことが有効です。
そのため、フォールレバーがあると調整しやすくなります。
- フォールのストップ&ゴーのしやすさ…ベイトリール
- 一定速度でのリーリングのしやすさ…PG~HG
- フォール速度の操作性…フォールレバー
カウンタの要否について
気にする方は結構多いと思います。
ぶっちゃけると、普段の釣りではカウンタはほとんど使いません。
カウンタがある分だけ余計な重みになってしまいますし、大体のケースでカウンタは不要です。
PEラインの色で把握する事もできますしね。
逆にカウンタが必要なのは、イカメタルなどの棚をシビアに狙う釣りです。
イカメタル用のリールは必要になった時に買えばいいでしょう。
深場中心になったら電動が必要になったりしますし、最初からカウンタ付を買う必要はありません。
22オシアコンクエストの性能について
技術特性
オフショア用のリール全般的に求められるモノ、ライトジギングに求められるモノ、タイラバに求められるモノをひととおり兼ね備えています。一部省略。
番手も300番台と小さすぎず大きすぎずですので、近海での使用で大活躍間違いなしでしょう。
その他の番手は今後追加されると思われます。200番台とか。
- Xプロテクト
- SA-RB
- 高耐久クラッチ
- HAGANEボディ
- マイクロモジュールギア
- インフィニティドライブ
- フォールレバー
- ギア比PG~XGのラインナップ
- 等々…
シマノ(SHIMANO) 22 オシアコンクエスト 300番台 をAmazonで探す
シマノ(SHIMANO) 22 オシアコンクエスト 300番台 を楽天市場探す
前モデル(15オシアコンクエスト)に無いモノ
前モデルも良いモデルでしたが、やはり新モデルは進化しています!
大きな違いは以下2点です。
- インフィニティドライブ有無の差
- フォールレバー有無の差
インフィニティドライブ有無の差
操作性、巻上力に関する部分ですね。
インフィニティドライブの恩恵はスピニングリールでも分かっている方が多いのではないかと思います。
インフィニティドライブがあるリールと無いリールでは、巻き重り・巻上力に結構差があります。
また、22オシアコンクエストの301XGを実際に使用して、水深70m~80m程度の所で60gのジグを使う分には巻き重りを感じませんでした。
本当に素晴らしいリールだと思います。
フォールレバー有無の差
シマノのオフショア用ベイトリールをいくつか持っていますが、フォールレバー有無は使用感に大きな差があります。
特にフォールで食ってくる魚(イサキなど)を狙う時に有効です。
フォール速度を調整しやすいというのは間違いなく大きなメリットです。
スペック表
23年7月現在では300番しか出ていませんが、今後番手が追加されると思われます。
スペック表を見て目立つのは、やはり300・301XGでしょうか。なんせ巻上長101cmですからね。
23年8月追記!
200番台が発表されたので同じく引用しています。
品番 | ギア比 | 最大ドラグ力 (Kg) | 自重 (g) | PE (号-m) | 最大巻上長 (cm) | ハンドル長 (mm) | BB | 夢屋 ハンドルノブ | 夢屋 ハンドル |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
200PG | 4.8 | 8 | 285 | 1.0-400, 1.5-260, 2.0-200 | 57 | 51 | 11/2 | A | BH-1 |
201PG | 4.8 | 8 | 285 | 1.0-400, 1.5-260, 2.0-200 | 57 | 51 | 11/2 | A | BH-1 |
200HG | 6.5 | 7 | 295 | 1.0-400, 1.5-260, 2.0-200 | 78 | 65 | 9/2 | B | BH-1 |
201HG | 6.5 | 7 | 295 | 1.0-400, 1.5-260, 2.0-200 | 78 | 65 | 9/2 | B | BH-1 |
300PG | 4.8 | 8 | 350 | 1.5-500, 2-380, 3-250 | 65 | 75 | 9/2 | B | BH-2, 4, 5 |
301PG | 4.8 | 8 | 350 | 1.5-500, 2-380, 3-250 | 65 | 75 | 9/2 | B | BH-2, 4, 5 |
300HG | 6.2 | 7.5 | 355 | 1.5-500, 2-380, 3-250 | 84 | 75 | 9/2 | B | BH-2, 4, 5 |
301HG | 6.2 | 7.5 | 355 | 1.5-500, 2-380, 3-250 | 84 | 75 | 9/2 | B | BH-2, 4, 5 |
300XG | 7.5 | 7 | 355 | 1.5-500, 2-380, 3-250 | 101 | 75 | 9/2 | B | BH-2, 4, 5 |
301XG | 7.5 | 7 | 355 | 1.5-500, 2-380, 3-250 | 101 | 75 | 9/2 | B | BH-2, 4, 5 |
他モデルとの比較
他モデルと大きく異なるのは300番台のXGがあるところ。
他モデルの300番台はHGまではあるものの、XGは無いです。
これはインフィニティドライブがあってこそかもしれないですね。
同じぐらいの自重のスピニングリールと比較すると、ベイトリールの巻上長はやや短いです。
しかし22オシアコンクエスト300番台のXGはスピニングリールにも負けない巻上長(101cm)で、かなり型破りなリールと言えます。
水深が深くても巻き重りしにくいし、回収も早い。
はっきり言ってめちゃくちゃ良いリールです。
他モデルを選ぶ理由は、大体以下かと思います。
- 22オシコンよりも安く済ませるため。
- 巻上長をそこまで重視してない。
- 見た目が嫌。
- カウンタが必要な釣りをしている。
グラップラーやエンゲツも値段の割には良いリールなので、22オシコンに強いこだわりが無ければ十分アリです。
ジギング、ライトジギング用
17グラップラー
細かい違いは省きます。大きな違いは以下のとおり。
- ラインナップは300HG、301HGのみ、XG無し
- フォールレバー無し
- インフィニティドライブ無し
- Xプロテクト無し
- CI4+ラウンドノブ
- 実売価格は2万円台半ば~後半
実売価格は22オシアコンクエストのおよそ半額で、結構差があります。
安い割には頑丈!と評判ですが、17年モデルという事もあり、モデルチェンジがやや心配。
21グラップラーは150番台のみラインナップされていますが、今後、番手追加されそうな気がします…。
もしくはインフィニティドライブを纏って再デビューか。
よほど急ぎじゃない限り、このリールを今買うのはあまお勧めしません。
21グラップラー
番手が150番台のみなので、ジギングというよりもライトジギング用のリール。
また、ダブルハンドルモデルのみなのも個人的にはマイナスポイント。
必要に応じ、ハンドルはかえちゃいましょう。
- ラインナップは150HG、151HGのみ、XG無し
- インフィニティドライブ無し
- ダブルハンドルモデルのみ
- 実売価格は2万円台前半
22グラップラーBB
こちらも150番台のみのラインナップ。
ただし21グラップラーと違いラウンドノブが付いています。
低価格帯でありながらXプロテクト、SA-RBが搭載されているため、防水性も必要十分です。
コストパフォーマンスは非常に高いモデルと言えます!!
ライトジギング用で最初の1台にお勧めなリール。
- ラインナップは150HG、151HGのみ、XG無し
- マイクロモジュールギア無し
- インフィニティドライブ無し
- フォールレバー無し
- ラウンドノブ
- 実売価格は1万円台前半
タイラバ用
23エンゲツプレミアム
同じタイミングで発売されました、23エンゲツプレミアム。
HAGANEボディ、X-プロテクト、MMギア、新型フォールレバー、レベルワインド連動など、共通の技術特性が多いです。
23エンゲツプレミアムにはカウンタがありますがインフィニティドライブが無く、また、展開されている番手が違いますね(23エンゲツプレミアムは150番台のみ)。
23エンゲツプレミアムは150番台のみですので、近海でのタイラバに特化していると思います。
具体的に…私なら水深50、60mぐらいまでで使うと思います。
それ以上深い所だと、魚をかけた後がキツそう。
対してオシコンは200番・300番台のラインナップで、エンゲツプレミアムよりもボディサイズが大きいです。
またオシコンはインフィニティドライブも搭載しているため、よりタフな状況で使うのに適しています。
私なら、水深50m~60mメインならエンゲツプレミアムを、それよりも深い所メインならオシコンを選ぶかな。
21エンゲツ
実売価格2万円台前半でありながら、実釣において全く問題の無い性能を持っています。
ギア比に付いても、タイラバで求められるPGとHG両方をラインナップ。
番手も100番台、150番台と丁度いいです。
タイラバのみであれば22オシコンじゃなくとも21エンゲツで問題にならないでしょう。
- ラインナップは100番台のPGとHG、150番台のHGのみ。
- インフィニティドライブ無し
- 100番台はダブルハンドルモデル、150番台はラウンドノブモデル
- 実売価格は2万円台前半
22エンゲツBB
こちらも初心者がタイラバをする分には必要十分な性能を備えています。
しかし、ある程度釣りに慣れた人にとっては、タイラバではフォールレバーが欲しいところだと思います。
初心者にはお勧めできますが、それ以上の方には21エンゲツ以上のリールをお勧めします。
- ラインナップは100番台のPG、HGのみ
- マイクロモジュールギア無し
- インフィニティドライブ無し
- フォールレバー無し
- ダブルハンドルモデル
- 実売価格は1万円台前半
使用後の感想
以下の環境で使った感想です。
- 水深50m~80m
- メタルジグ60g~80g
- PE2号
- ロッドはダイワの23アウトレイジSLJ 63MB-MT
まず、このリールを買った理由は、スピニングリールの限界(巻き重り的な意味)を感じたからです。
そのため、使う前に一番心配していたのは巻き重りでした。
が、それは完全に杞憂でした。
少なくともこの環境では、巻き重りは全く感じなかったです。
めちゃくちゃ快適。
もちろん、魚をかけた後も凄く快適に魚を上げれました。
※40cmぐらいのイサキ、根魚、55cmのマダイでは余裕ありまくりでした。青物はまだかけてないです。
巻き重りが心配でギア比をHGにするか迷っていたんですが、XGにしといて本当に良かったです。
同じような環境で使う人は、できればHGよりもXGが良いです。
タイラバメインであれば別ですが。
ちなみに「フォールレバーが意図せず動きやすい」という感想が多いですが、これは事実です。
使っていると、いつのまにか少し動いてます。
ただし、これが原因でお祭り連発なんて事も無かったです。
フォールしなおすときに気づきますからね。
まとめ
- 22オシアコンクエストは、ライトジギング、タイラバに必要な特性・性能を備えている。
- 22オシアコンクエスト300番台XGはこの番手では唯一無二の巻上長100cm超(23年7月時点)
- カウンタは特定の釣り以外では不要。
- 実釣性能のみを求めるならグラップラーやエンゲツでも問題なし。
シマノ(SHIMANO) 22 オシアコンクエスト 300番台 をAmazonで探す
シマノ(SHIMANO) 22 オシアコンクエスト 300番台 を楽天市場探す
コメント