エメラルダスEX イカメタル 考察

 ダイワのイカメタルロッドのフラッグシップモデルが2022年5月に発売されます。ショアやティップランでのエメラルダスシリーズと同様で、エメラルダスAGSの後継となるロッドです。前モデルのエメラルダスAGSと同様に、スーパーメタルトップ(超弾性チタン合金素材)が採用されています(一部メガトップのモデルあり)。しかしブランクス性能は大きく改善しており、よりオフショア用のロッドらしくなったと言えます。
 この記事を読み、前モデルやワンランク下のエメラルダスAIR AGSとの差を理解していただけたらと思います。

目次

イカメタル用のロッドに求められるモノ

 まず、一口にイカメタルと言っても、釣るときのシチュエーションにより求められる性質が変わってきます。水深であったり潮の速さであったり乗る船のやり方等により、それに合ったロッドが求められます。
 ただしイカメタルに初挑戦する方はその基準がわからないと思いますので、私のケースを参考にして頂けたらと思います。

筆者の釣り環境(イカメタル)

  • 水深50m~70m
  • 鉛スッテ40号(船長指示)
  • 浮きスッテは枝1本もしくは2本
  • 釣り時間帯…19時~3時頃
  • タックル情報
    • ロッド①:エメラルダスEX BOAT 511MLS-SMT(ティップランロッド)
    • リール①:19エンゲツCT 151PG、PE1号300m
    • ロッド②:ブラストSLJ 63MS-S
    • リール②:21ツインパワーXD C3000XG、PE1号300m

 おおよそこんな感じ。専用のロッドをもっていなかったので、ティップラン用とSLJ用のロッドを代用しました。ちなみに邪道ですが、スピニングモデルであるブラストSLJにベイトリールであるエンゲツCTを付けるのが一番やりやすかったです。

ロッドについて)

 エメラルダスEX BOATで40号の鉛スッテを付けると曲がりすぎたため、アタリがあってもわかりにくかったです。ブラストSLJは名前にあるとおりSLJ用のロッドで、ある程度硬さがあります。そのため40号の鉛スッテを付けてもロッドが曲がりすぎることが無く、アタリをよく取れました。

リールについて)

 水深が50m~70mと、めちゃくちゃ深い訳ではありません。しかしカウンタ付のリールが絶対的に扱いやすいです。何故なら、イカが釣れる棚を探るのが非常に重要な釣りだからです。PEラインの色で水深を把握する事もできますが、そこに意識が向いてしまうのはもったいないです。アタリを取るのに全神経を使いましょう。同乗者が〇〇メートル付近で釣れた!と言ったら、すぐさまその水深に合わせる事で、釣果を伸ばせる事でしょう。
 水深次第では、電動リールを使うのもアリだと思います。一度水深80m~90mあたりでやった事がありますが、ラインを回収するだけでも一苦労でした。また、ツインパワーXD C3000XGでは、非常に巻き重りがありました。その意味でもベイトリールがお勧めです。ベイトリールであればPGに拘る必要は無く、HGやXGでも良いかもしれません。

エメラルダスEX イカメタルの特性、性能

技術

 フラッグシップモデルに相応しい特性です。以下、ダイワ公式より抜粋。

  • AGS
  • X45フルシールド
  • V-ジョイント アルファ
  • スーパーメタルトップ(SMT)
    • N67LB TGのみメガトップ
  • HVFナノプラス
    • K60LB-SMTのみSVFナノプラス
  • リールシート
    • ゼロシート(ベイトモデル)
    • エアセンサーシート(スピニングモデル)
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スペック

 以下、ダイワ公式より抜粋。全て2ピースモデルです。

スクロールできます
品名全長(m)仕舞(cm)自重(g)スッテ(号)PE(号)
N65ULB-SMT1.96103755~250.4~1.0
N67LB TG2.01161908~300.4~1.0
N65ULS-SMT1.96103735~250.4~1.0
K60LB-SMT1.8396778~300.4~1.0
OR63MLB-SMT1.911007810~400.4~1.0
OR63MLS-SMTT1.911007710~400.4~1.0
OR70MLS-SMTT2.131118010~400.4~1.0

 N67LB TGのみバットジョイントタイプですね。それ以外はセンターカットと思われ、持ち運びやすい仕舞寸になってます。私が乗る船であれば、K60LB-SMTもしくはOR63MLB-SMTの何れかを選ぶかな。

前モデルとの比較

 まず技術面に関して。X45であった所がX45フルシールドになったり、V-ジョイントアルファが採用されていたりと、ブランクス性能は間違いなく上がっていると思われます。さらに、K60LB-SMTだけではありますが、SVFナノプラスが採用されています。SVFナノプラスの方がカーボンの密度が高く、感度の面で有利に働くかもしれません。K60LB-SMT以外は前モデルと同じくHVFナノプラスです。
 スペック面に関して。やや自重が軽くなっています。手感度を重視する方には嬉しい変化ですね。目感度を重視する方にとってはあまり意味がないかもしれません。私はイカメタルに関しては、目感度でやってます。
 総合して、性能が良くなってるのは間違いないです。ただし前モデルが格安で売られているのであれば、それを買っても良い気がします。前モデルのエメラルダスAGSイカメタルも、十分良いロッドですからね。

そもそもSVFとかHVFって何ぞや?

 以下、ダイワ公式より抜粋しています。参考にしてみてください。

下位モデルとの比較

 エメラルダスEXイカメタルの一つ下のロッドに、エメラルダスAIR AGS イカメタルがあります。エメラルダスAGSイカメタルと名前が似てるので、間違わないように注意してくださいね!!エメラルダスAIR AGSは、エメラルダスEXの性能を一回り下げたようなイメージです。ただし釣る対象がヤリイカ、ケンサイキイカですので、正直なところエメラルダスEX程の高スペックじゃなくても問題ないです。というか最早、エメラルダスMXイカメタルでも良いぐらい。

スクロールできます
エメラルダスEX イカメタルエメラルダスAIR AGS イカメタル
AGSAGS
スーパーメタルトップメタルトップ
X45フルシールドX45
V-ジョイントアルファV-ジョイント
HVFナノプラス
 ※K60LB-SMTのみSVFナノプラス
高密度HVFカーボン
ゼロシート(ベイトモデル)
エアセンサーシート(スピニングモデル)
エアセンサーシート
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エメラルダスシリーズのお勧めについて

エメラルダスEX イカメタル(現フラッグシップモデル)

 今あるロッドで最高峰のものを使いたい、パフォーマンスを最重視する方にお勧めです。

エメラルダスAGS イカメタル(前フラッグシップモデル)

 良いモノを使いたいけど、エメラルダスEXまで手が出ない。新モデルじゃなくても良いと思える方にお勧め。

エメラルダスAIR AGS イカメタル

 コストよりもパフォーマンスに比重を置き、かつメタルトップがどんなものかを味わいたい方にお勧め。

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エメラルダスMX イカメタル

 コストパフォーマンスを重視する方にお勧め。実釣性能はこのクラスで問題ありません。

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エメラルダスX イカメタル

 イカメタルをある程度快適にできればよく、なおかつコストを優先する方にお勧め。
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