これから釣りを始める方の参考になるよう、ショアジギングについて説明したいと思います。
また、どのようなショアジギングをするかで、お勧めのロッド、リールを紹介します。
初心者向けという事で、2万円未満のものをチョイスしています。
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そもそもショアジギングって?
潮通しのいい場所で、メタルジグをアクションさせる事でフィッシュイーター(小魚を食べる魚)を狙う釣りになります。使うロッドは主に長さ9フィート~10フィート半ばで、硬さは用途によりさまざま。
ショアジギングは、使うジグの重さにより以下に分類されます。※目安です!
- スーパーライトショアジギング…30g未満のメタルジグ
- ライトショアジギング…30g~50g程度のメタルジグ
- ショアジギング…60g以上のメタルジグ
ショアジギングを始めるまでの流れ
ショアジギング用の道具を何も持ってないと仮定します。
ショアジギングと一口に言っても色んなケースがありますので、まずはやる事を明確化するのが先決です。
ターゲットを決めれば自ずと釣り場も定まります。
ターゲットと釣り場が定まれば、必要な道具も定まります。
- ターゲットを決める
- 釣り場を決める
- 目的に適した道具を購入する
ターゲットと釣り場を決める
フィッシュイーターと一口に言っても、実は色んな魚がいます。青物だけではありません!
根魚やヒラメ、マゴチ、スズキ、イサキ等。それにより釣り場が変わりますし、必要な道具も変わります。
もちろん、狙う魚のサイズによっても必要な道具は変わります!!
小型青物、根魚、イサキ
適した場所
小型青物や根魚を狙う場合は、潮通しの良い堤防となります。
イサキの場合は磯場などの岩礁帯がある所がいいですが、そうじゃなければそこまで場所選びに困る事は無いと思います。
お勧めの時期
地域差あると思いますが、大体の場合は初夏になるのではないかと思います。
特に、イサキが釣れるタイミングはすぐに終わります。
イサキを狙う場合はマメな情報収集が必要です。
必要な道具について
いわゆるスーパーライトショアジギングで狙う事になります。
長さ9フィート前後で柔めのロッド(L~ML)を使い、小さなメタルジグ(30g未満)で魚を誘います。
主に使うのは15gのジグですね。
細い釣り糸(PEライン)を使う事になりますので、堤防など、ある程度水深がある場所がお勧めです。
場所選びの際は潮通しの良さも重要です。
※堤防で釣る場合はタモ網も必要です!!
- ロッド…9フィート前後、硬さL~ML程度
- リール…2500~3000番程度
- ギア比はHGがお勧め。
- PEライン…1号
- リーダー…3号
- ルアー…メタルジグ15g~20g
お勧めのロッド
お勧めのリール
小型~中型青物
適した場所
ハマチ、カンパチ、カツオ、サワラ等を狙う釣りです。
基本的に潮通しの良い堤防となります。
場合によってはサーフや地磯もあり。
ただし初心者にお勧めなのは、あくまで堤防です。
お勧めの時期
やはり地域差あると思いますが、夏~秋です。
8月は数釣りが楽しめ、9月、10月と秋が深まるにつれサイズが上がります。
その分釣れなくなってきます!!
おそらく、11月半ばごろからパタっと釣れなくなります。
必要な道具について
ライトショアジギング用のモノになります。
長さは9’6″がお勧めで、硬さM、MH程度のロッドと、30~50gのメタルジグを使います。
最も使う機会が多いのは40gのメタルジグです。
やはりたも網は必須!!
- ロッド…9フィート6インチ前後、硬さM
- リール…4000番~C5000番
- ギア比はHGがお勧め。
- PEライン…1.5号
- リーダー…6号
- ルアー…メタルジグ30g~50g
お勧めのロッド
お勧めのリール
大型青物
主にブリやヒラマサ、カンパチがターゲットとなります。
場所次第ではキハダマグロなんかも狙えると思いますが、それを釣るころには初心者を脱しているでしょう。
というか大型青物を狙うこと自体、あまり初心者にはお勧めしません。
適した場所
潮通しが良い事が絶対条件です。
地続きの堤防からやる場合は、回遊のタイミングで釣るのが一番手っ取り早いです。
離島や沖堤防、沖磯だと、回遊に遭遇する可能性が高まります。
- 潮通しの良い堤防
- 沖堤防
- 地磯
- 沖磯
- 離島の堤防、地磯
お勧めの時期
晩秋~春ですね。
一番美味しいとされるのは12月、1月頃だと思います。
ブリならいわゆる寒ブリってやつです。
産卵を終えるとやせ細ってうま味が減ります。
必要な道具について
狙う魚が大きいので、それに見合った強いロッドとリールが必要になります。
メタルジグでも狙えますが、プラグ系のルアーを使う方が多いです。
メタルジグを使うのであればショアジギング、プラグ系を使うのであればショアプラッキングと呼ばれる釣りになります。
メタルジグを使うのであれば9フィート台、プラグ系を使うのであれば10フィート台のロッドが使いやすいです。
ジグの場合、重いメタルジグを使うためパワーギア(PG)がお勧めです。
プラグの場合、巻取り長がある方が扱いやすいのでハイギア以上(HGもしくはXG)がお勧めです。
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堤防でのタックル例
- ロッド…9フィート6インチ前後、硬さH
- リール…8000番
- ジグに適しているのはPG。プラグも使うならHG以上がお勧め。
- PEライン…3号
- リーダー…15号
- ルアー…メタルジグ60g~
お勧めのロッド(堤防)
お勧めのリール(堤防)
磯でのタックル例
- ロッド…10フィート~、硬さH~
- リール…8000番~
- ギア比…ジグ主体ならPGがお勧め。プラグ主体ならHGもしくはXGがお勧め。
- PEライン…4号~
- リーダー…20号~
- ルアー…シンキングペンシルやポッパー、ミノー等
あと、磯場を歩くときは事故防止のために磯靴が必要!
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お勧めのロッド(磯)
お勧めのリール(磯)
ヒラメ、マゴチ
適した場所
サーフです。堤防でも狙えんことはないですが、滅多に釣れないです。
サーフの利点としては、釣り場自体が広いためストレスがたまりにくいです。
デメリットとしてはポイント選びが難しい点です。
必要な道具について
サーフでの釣りが主になると思います。地域によってはヒラスズキが狙える場合も!サーフは水深があまり期待できず、メタルジグよりもミノーやワームの出番が多くなると思います。そのためショアジギングとはややジャンルが異なるかもしれません。遠投性が求められ、巻きの釣りが多くなる事から、長めのロッド(10フィート以上)が適しています。また、ミノーはメタルジグよりも軽いので、M程度の硬さが投げやすくて良いです。硬すぎるロッドだとキャスト時にロッドがしならず、投げにくいです。
また、ウェーダーと呼ばれる防水着を着る事で、多少海水に浸かる程度のところから釣りする事ができます。ルアーを投げる位置自体をずらすことで、より遠くに投げるという算段です。ウェーダーにも色々種類があり、中が蒸れにくいタイプを強くお勧めします。
- ロッド…10フィート~、硬さM
- リール…4000番
- ギア比…汎用的に使うならHG、巻き特化ならXGがお勧め。
- PEライン…1.5号
- リーダー…6号
- ルアー…ミノー、ワーム、メタルバイブ、メタルジグ
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命を守るために必要なもの
ターゲット、釣り場所を問わずライフジャケットは必須です。
「さくらマーク」付きであれば船でも使えるので、一つは持っておいたほうが良いです!
参考情報
釣り具の取り扱いについて
私が釣り初心者だったころ、釣り具の取り扱いが非常に雑でした(笑)
具体的に言うと、ロッドやリールでやってはいけない事をやってしまったり、メンテナンスすべきところをやっていなかったりといった具合です。
以下、参考にしてみてください。
ロッドの取り扱い
ロッドの取り扱いで影響が出るのは、ほとんどガイドです。
- 釣行後に水洗いすること!
水洗いを怠ると、ガイド部分が錆びる原因になります。錆びが進行すると破損に繋がります。 - ロッドを不安定なところに立てかけないこと!
ロッドが倒れるとガイドリングにクラックが入る事があります。
外見上わかりにくいため、原因不明の高切れ等に繋がる恐れがあります。
できればロッドホルダーを活用したいところ。 - ロッドケース内に無理やり詰め込まないこと!
無理に詰め込むと、ガイドの変形や破損に繋がります。 - ルアーのフックをガイドに引っ掛けないこと!
ガイドリングに傷がつき、結果的にPEラインを傷めることに繋がります。
リールの取り扱い
- 釣行後は水洗いすること!お湯はNG!
ロッドと同じく、錆防止が目的です。その際、お湯は絶対にNGです!リール内部のグリスが流れ出る原因になります。
錆びる部位にもよりますが、以下のような不具合が出ます。- 巻き心地が劣化する。
- 異音がする。
- ラインローラーが固着し、高切れの原因になる事も。
- 砂浜に直置きしないこと!
リール内部に砂が入り込むと一発でゴリ感が発生します。
自己メンテナンスできないと余計な出費に繋がります。 - 地面に置く際はゆっくりと!できればリールの下にタオル等のクッションを。
リールの糸を巻いてある部位をスプールと呼びます。このスプールの角に傷がつくと、PEラインの傷み、高切れの原因になります。
ロッドホルダーがあれば地面への直置きを避けれます。 - 海水に水没させないこと!
想像つくと思いますが、内部が錆びます!私は一度やらかしました。
季節や時間帯について
季節
以下、ざっくり書きます。地域により差があるかもしれません。
- 春…大物が釣れる、なかなか釣れない。
- 夏…数釣りできる反面、小物が多い。
- 秋…数釣りができ、サイズもそこそこの季節。いわゆる青物シーズン。
- 冬…大物が釣れる反面、なかなか釣れない。脂がのっていて美味しい季節。
時間帯
人に食事をする時間帯があるように、魚も食い気のある時間帯が存在します。
それが朝まずめ、夕まずめです。
朝まずめは太陽が昇りはじめ、明るくなるタイミングを言います。
夕まずめはその逆で、太陽が沈もうとし、暗くなり始める時間帯です。
ただし、まずめ時なら必ず食い気があるという訳ではありません。
潮の動き具合や、餌となる小魚(ベイトと言う)の居つき具合にもよります。
潮が悪いとベイトの活性が下がり、結果的に青物の活性が下がったりします。
潮が良くても、なぜかベイトが居ついておらず、青物が釣れない事もあります。
「そんなの運じゃん!」と思うでしょう。それだけに釣れた時の喜びは大きい!それが釣りなのです!!
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