今夏に発売されます、タカミヤとOkumaの共同開発SWリール「DINOWVE(ディノーヴ)」についてです。
1万円台前半のSWリールという事でダイワの16BG、シマノの21スフェロスSWあたりが競合となります。
結論から言いますと、それらと比べ決して劣らないリールになっており、むしろ勝っている部分すらあります。
安い割に防錆性と軽さ、ドラグ力に優れており、ライトショアジギング初心者にピッタリのリールです。
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Okumaとは?
1986年からある台湾の釣り具メーカーです。
このメーカーから出ているものでは、アゾレスというSWリールが高コスパで知られています。
今回のディノーヴはアゾレスをベースにしていると思われます。
今や、リールはシマノ・ダイワだけではないという事を知らしめてくれています。
タカミヤとは?XOOXって何?
九州発祥の釣り具屋さん「釣りのポイント」の会社名になります。
タカミヤのブランドとしては、これまではHBやリアルメソッドと言ったものがありました。
今回は新たなブランドとしてXOOXというのを立ち上げたようですね。なんて読むんだろう…(笑)
ディノーヴの性能
技術面
- DUAL FORCE DRAG
- スプール下部にカーボンドラグワッシャ
- HDGII…防錆処理(溶融亜鉛メッキ)されたギアシステムのようです
- ステンレス防錆ベアリング6+1で搭載
- ねじ込み式ハンドル
マグネシウム合金ボディ(腐食防止特殊コーティング)
まさかのマグネシウム合金ボディ
シマノやダイワのフラッグシップモデルに使われる素材です。
剛性はアルミに劣りますが、必要十分でしょう。なにせステラやイグジストに使われる素材ですからね。
もちろん、SW機なので汎用リールよりも厚みがあるでしょうし、それでいて重くないのが良いところ!!
仕様変更によりアルミボディになりました。
しかし軽さは重視されたままなので、ボディサイズに割に自重は控えめになっています。
ライトショアジギング初心者にピッタリな仕様であることに変わりありません!
ドラグ性能が良い!!
21スフェロスや16BGなど、いわゆるエントリークラスのリールはドラグ性能が貧弱です。
しかしディノーヴはデュアルのドラグシステムになっています。
ドラグ性能が良いと評判のPENNのSLAMMER4も似たようなドラグシステムですね。
おそらく、ドラグ性能だけならストラディックSWやカルディアSWよりも優れています。
ツインパワーSWやセルテートSWとも引けを取らないかもしれないですね。
防錆性能ヨシ!!
防水性能はシマノのXプロテクトに軍配が上がりそうですが、その代わりに防錆性能が高められています。
この価格から考えれば、十分すぎるのではないでしょうか。
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スペック表
品名 | ギア比 | 最大巻上長 (cm) | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | BB | PE(m) | NL(m) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
4000 | 5.8:1 | 90 | 380 | 15 | 6+1 | 1.5-340 2.0-260 3.0-160 | 3.0-200 4.0-150 5.0-125 |
5000 | 5.8:1 | 95 | 397 | 15 | 6+1 | 1.5-400 2.0-300 3.0-200 | 4.0-190 5.0-150 6.0-130 |
6000 | 5.8:1 | 101 | 405 | 15 | 6+1 | 2.0-370 3.0-250 4.0-190 | 4.0-230 5.0-180 6.0-190 |
番手について
ベースとなるアゾレスは8000~10000で大型用だったのに対し、ディノーヴは4000~6000と中型用になっています。
番手の違いで、アゾレスとは明確に差別化されていますね。
22/8/6追記)
発表当初はマグネシウムボディとの事でしたが、8/2に仕様変更が告知され、アルミボディでのリリースになったようです。
スペック表に変更は無いし、実際に持った感じも軽かったことから、
サイズ感について(ギア比、巻上長、自重)
5.8:1は、大体シマノ、ダイワのハイギア相当です。
自重や巻上長、PE糸巻き量も考慮すると、シマノ5000~6000ぐらいのリールと同等のサイズですね。
最大ドラグ力について
スフェロスSWの5000,6000番が10kg、16BGの3500,4000番が8kgです。
そう考えるとドラグ力はかなり高いです。
BB数について
ディノーブが6/1なのに対し、ダイワの16BGは6/1、シマノのスフェロスSWは4/1です。
実際に巻くとわかりますが、スフェロスSWはベアリング数が少ないせいか少し巻きが重いです。
これを改善するにはベアリングを後で追加する必要があります。
16BGは6/1なのでディノーヴと同等です。
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使い心地について(22/8/6追記)
釣り具屋さんで並んでいたので、6000番を実際に手に取らせてもらいました。
第一印象は「軽いな」という点。
サイズ感はシマノ・ダイワの5000~6000ですが、明らかに軽かったです。
シマノ・ダイワの5000番・6000番は400g台半ばのものが大半ですが、ディノーヴは400g前後ぐらいですからね。
ちなみにマグネシウムボディではなくアルミボディとの事です。
巻き心地に関しては可もなく不可もなくといった感じ。
1万円ちょっとのリールとしては妥当なレベルだと思います。
店員さんにギアの材質を聞いてみましたが、ハッキリした回答は得られず。
巻いた感じの感触としては亜鉛っぽかったです。
ベース機のアゾレスが亜鉛なので、まあ亜鉛なのでしょう。
番手別の用途について(22/8/6追記)
手に持った感触から、ライトショアジギングもしくはライトジギングに向いていると感じました。
ドラグ力に関しては、オフショアでのライトジギングで大物がかかった時に効果を発揮するでしょう。
4000番はショア向きで、6000番はオフショア向きだと思います。
5000番はその中間ですね。
番手 | お勧め用途 |
---|---|
4000 | ライトショアジギング |
5000 | ライトジギング、ライトショアジギング |
6000 | ライトジギング |
名前が近いNOWVE(ノーヴ)との関係は?
タカミヤのリールにノーヴという小型リールがあります。
低番手中心(~3500番まで)であるため、ディノーヴとはかぶりません。
また、デザインも全然違います。仕様も異なります。
ノーヴはステンレスギアにフルアルミボディ…小型番手とは思えないタフ仕様!まあ、別物ですね。
まとめ
- ベースとなるアゾレスとは番手の違いにより差別化されている
- ドラグ性能は同価格帯のリールよりも優れている
- 防錆性が考慮されたSW仕様である
- 名前が近いノーヴとは別物
ライトショアジギング初心者が買う1台目のリールとしてお勧めなリールと言えるでしょう。
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