PENN SLAMMER IV 考察

防水性・剛性・ドラグ性能と、SWリールに求められるモノが詰まったリール、SLAMMER IVの登場です。
人気が高かった前モデルにも唯一弱点(重さ)がありましたが、今回のSLAMMER IVはそれを克服しています!
ツインパワーSWやセルテートSWには手が出ないけど、頑丈なSWリールを使いたい…という方に超お勧めのリールです。
どんなリールなのか、本記事で把握しちゃってください!!


同価格帯ではシマノのストラディックSWやダイワのカルディアSWがありますが、それらと比べ圧倒的にタフです。
というか、たぶんツインパSW、セルテSWよりもタフ。
故に高コスパで、超絶お買い得なリールです。
欲しい方は日本での在庫があるうちに、早めの購入をお勧めします(スラマー3のときは通販で中々買えない状況になりました)。

2022/6/12追記)5月頃にしれーっと日本でも販売開始されたみたいです!!

2022/8/22追記)
やはり国内での在庫が底をつきつつある様子^^;
しばらくしたら追加されると思いますが、月単位で待たなければいけないでしょうな。

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目次

高剛性・高耐久・ドラグ性能が売り!SLAMMER IIIがモデルチェンジ!

大型青物向けの高剛性、高耐久のリールと言えば、国内ではツインパワーSW、セルテートSW以上のリールが候補として挙がります。
しかしいずれも5万以上であり、高いです。

そこで国外メーカに目を向けると、PENNのSLAMMER IIIというリールが手ごろな価格かつ高剛性・高耐久となっていました。
フルメタルボディに真鍮製のドライブギア。剛性だけで言えばソルティガやステラSWに引けを取らないリール。
さらにPENNと言えばドラグ性能も良い評価を得ています。
そんなSLAMMER IIIがSLAMMER IVとなって再登場します。果たして何が変わるのか?!

技術ポイント!

以下、PENN公式ページより抜粋

  • Full Metal Body and sideplate
    サイドプレート含むボディがフルメタルとの事。
  • CNC Gear Technology with brass main gear
    真鍮製のマシンカットギアのようです。
  • IPX6 Sealed body and spool design
    IPX6相当の防水性です。
  • Sealed Slammer® drag system with Dura-Drag™ (Sizes 3500-10500)
  • HT-100™ carbon fiber drag washers (Size 2500 only)
    2500番のみカーボンファイバードラグで、それ以外はデュラドラグ仕様との事。
  • 8+1 stainless steel bearing system
    IIIが7+1でしたので、1個増えてます。
  • Hydrophobic Line Roller Bearing
    ラインローラーのベアリングが耐水性のある仕様のようです。
    ダイワ・シマノが防水性を強化してる部位ですね。
  • Spare EVA handle knob
    スペアのEVAハンドルノブがあるようです。
  • Sizes 2500-5500 have automatic bail trip
  • Sizes 6500-10500 have manual bail trip
    番手により、ベールの開閉機構が違うようですね(自動or手動)
  • 文面で書かれていませんが、ベールがワンピースです。

ちなみに下位モデルってあるの?

日本ではCLASHとBATTLEIIがあります。
また、海外では新しめのモデルであるBATTLEIIIやスピンフィッシャーVIがあります。
なのでBATTLE IIは省略するとして…ざっとスペックを載せます。
結論を書いてしまうと、2万円~出せるならSLAMMER4を買った方が良いです。
1万円台までならばBATTLEIIIをどうにかして入手するかですねw

CLASH

SLAMMERに近い仕様です。
が、、、低番手の比較になると、ローター、ギア材質がSLAMMERよりも弱いです。
また、防水性でも差がありますね。
あと、ジギング系の釣りではあまり気にならないところですが、ベール形状も異なります。

  • フルメタルボディ(5000サイズのみは強化樹脂ローター、それ以外はアルミローター)
  • CNCギア(5000までアルミ、6000以降が真鍮製)
  • HT-100ドラグ(デュラドラグではない
  • 8BB
  • 書かれてないけど2ピースのベール

SPIN FISHER VI(スピンフィッシャー6、一つ下のモデル)

フルメタルボディなので剛性こそガチムチですが、全体的にスラマー4の方が優れています。
値段は大差ないので、スラマー4を買った方が絶対にお得。

  • フルメタルボディ
  • CNCギア(5500までアルミ、6500以降が真鍮製)
  • HT-100ドラグ(デュラドラグではない
  • IPX5
  • 5+1BB
  • 書かれてないけど2ピースのベール

BATTLE III(バトル3、二つ下のモデル)

こちらもやはり剛性はあります。
しかしスピンフィッシャーVIよりも劣る部分がいくつかあり、特に大きいのは防水性の差ですね。
ただし価格に対する剛性は非常に優秀なので、予算が控えめな方なら検討の余地ありです。

とは言え1万円以上するので、スラマー4との価格差が意外にも小さい。
2万円~出せる方ならスラマー4を選んだほうが幸せになれます。

  • フルメタルボディ(ローターは強化樹脂)
  • CNCギア(アルミ、DXモデルは真鍮)
  • HT-100ドラグ(デュラドラグではない
  • よくある安物向け2ピースのベール
  • 5+1BB

上位モデルは!?

国内ではトルクがありますが、古いリールなので割愛。
海外ではAUTHORITYがあります。

AUTHORITY

防水性、ギア材質、BB数がSLAMMER4よりも上です。
ただしお値段も高い上、日本では未発売w
SLAMMER4のDXモデルであればギア素材は同じなんですが、日本ではDXモデルが無いのが残念^^;
参考までに。

  • フルメタルボディ(ローター含む)
  • ステンレス製のCNCギア
  • デュラドラグ
  • 12+1BB
  • IPX8
  • 価格はSLAMMER4の2倍近いと思われます。

DXモデルが登場!
日本ではDXモデルは売られていません!!

前作のSLAMMER IIIとの違いで一番目立つのは、DXモデルの有無でしょうか。
BATTLE IIIでもあったようですが、なんとSLAMMER IVにもDXモデルがあります。
通常モデルとDXモデルの違いについては後述します。

2500番と10500番を追加!
日本は4500~10500のみ

IIIは3500~8500番のラインナップとなっていましたが、IVは2500~10500番までのランナップとなっております。
2500はショア向けの番手であるようです。

22/6/12追記)日本では4500~10500のラインナップになっています。

IIIと比べて軽量化

SLAMMER IIIと比べてローターが軽量化しています。
リール全体の重量は、ショアプラッキングで使われるであろう6500番で比較をすると、IIIで715g、IVで約686gとなっております。
6500番が700gを切ったという事で、ステラSW10000PG(670g)、ソルティガ10000-P(645g)との重量差が気にならないレベルになっています。

ベールレスモデルが存在…!
※日本ではベールレスモデルはラインナップされていません!

5500番のみ通常モデルに加え、ベールレスモデルというものが存在するようです。
文字通りベールが無いモデルです。ベールのみ別注する必要がある訳ではなく、あえてベールを無くした構造のようです。
 「え、ベールが無いなんてあり得るの?!」と思うかもしれません。しかしシマノリールでもベールレス化キットなるものが売られていたようで、遠投用リールのカスタムパーツであったよう。つまり、最初からベールレスモデルとして売られている本モデルを購入すれば、煩わしい改造はしなくて済むわけです。

22/6/12追記)日本ではベールレスモデルは無いかも?ラインナップには無いみたいです。

DXモデルって何!?

SLAMMER IIIには無かったDXモデルについて、標準モデルと何が違うのか。

  • ギアがステンレス製
  • カラーがブラック&シルバー
  • ベアリング数9+1
  • 番手は2500~8500(10500が無い)

上記4点が違いのようです。一番気になるのはギアの材質です。
私自身マテリアル工学的なところは詳しくないのですが、一般的には硬く、腐食耐性がある材質と言われています。
加工の難しさや重量等の理由でリールにはあまり使われない材質との事ですが、頑丈さは真鍮製より上です!!

22/6/12追記)DXモデルは日本では販売されていません(泣)
       現状、個人輸入するか、変わった手段でしか入手できなさそう。
       因みにピニオンギアもステンレス製なので、ドライブギアだけ交換してもダメだったりします。

発売日はいつ!?

2021年9月との事ですが、これはアメリカでの話です(;_;)
日本で発売されるかは未定…最悪、個人輸入等の手段をとる必要があるかもしれません。
日本での発売が決まり次第、ここで紹介させていただけたらと思います。

※冒頭にあるとおり、日本でも2022年5月頃に販売開始されています。
 ただし番手は4500~10500のみ、DXモデル、ベールレスモデルは無しです。

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コメント

コメント一覧 (8件)

    • 値段が気になるところで、公式HPを見る限りⅢと同水準みたいです。
      DXモデルだと+30$ぐらい。ステンレス鋼のギアは非常に興味があります…
      是非日本でも発売してほしいですね!

  • スラマーⅢ4500使ってます。
    2500番のハイギア欲しい。
    丸洗いしてバラしてメンテできるからいいんだよねぇ。

    • 構造がシンプルなのは良い所ですよね!
      スラマーは剛性だけじゃなく防水性も高いので、人気が出るべくして出たリールだと思います。

  • オーストラリア在住です。
    既にスラマー4が市場に出ており、2500HSと4500を触って来ました。
    基本構造は3とほぼ同じですがローターが軽くなってる為か、巻き出しの慣性が軽く感じます。

    私は素のモデルは今回見合わせ、DXをオーダーしており、今からワクワクしてます。w

    • DXのステンレスギアは凄く気になりますね。
      日本産リールでは、ちょっと前に出たタカミヤのノーヴというリールがステンレス製ギアのようです。
      「リールはダイワ・シマノだけじゃないんだ!」と言えるようなリールが増えてくれると嬉しい限りです。

  • IIIは3500から10500までありますね。3500 5500 6500HS 8500HS 10500を使ってます。
    存在意義が不明の9500は4で廃盤のようです。
    海外レビュー動画によるとIIIよりも4の方がドラグフリー時の巻が軽くなったようです。これはかなり重要で、リールから糸を巻き取るときの楽さに関係すると思われます。磯でロッドにラインを通すときに国産リール感覚でやろうとしてロッドを倒す事故を起こしたことがあります。
    4を8月からJHで予約入れてるんですが未だにステータスがpre orderでどうなってるんだろうと思ってます。うーーん。

    • ドラグフリー時の巻きの軽さはローター軽量化によるものかもしれないですね。
      3まではダイワ、シマノのSW機ハイエンドと比べて明らかに重かったので、それがマイナスポイントになっていたように思います。
      重量差が小さくなったことで選びやすくなりました。

      注文ステータスが変わらないのはコロナの影響かもしれませんね…
      特に人気機種は在庫が確保しづらいのかもしれません。

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