21ツインパワーSWインプレ記事のほとんどが大型番手のレビューだと思います。
小型番手(4000~6000)を検討している方の参考になれば幸いです。
↑ツインパワーSW4000XGのデビュー戦動画です。
ブラストSLJ63MS-Sに合わせています。
仕様前はタックルバランスを心配していました。しかし違和感はほとんどなく、自然に使えました。
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箱出し直後の感想
- インフィニティドライブの恩恵か、XGでも巻きが軽い!
- アルミローターの恩恵か、巻いた時の金属感(ガッシリ感)が良い!
- ハンドル長があり力を入れやすい!
やはり汎用リールとは一線を画すものがあると思いました。
まあ、あくまで箱出し直後の感想ですけど。
釣行後の感想
SLJ
ダイワのブラストSLJ63MS-Sに対し、17ツインパワーXD4000XG、21ツインパワーSW4000XG、20ステラSW6000PGで使い比べてみました。
結論、水深30m程度までなら17TPXD4000XG程度のパワーでも全く問題無し。
それ以深なら極力SWリールをお勧めします。巻き重りが辛くなるので!
SLJロッドに一番マッチするのは17ツインパワーXD4000XGなんだけど、深い所(水深70m~80m)でするなら一番パワーがある20ステラSW6000PGが楽でした。
これはボディサイズ、ハンドル長、ギア比の差によるものかと思います。
自分がどうリールを使い分けるかを表にするとこんな感じ。
リール | ボディサイズ | ハンドル長 | 水深 | SLJロッド マッチ度 | LJロッド マッチ度 |
---|---|---|---|---|---|
17TPXD4000XG | #4000 | 57mm | ~30m+α | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
21TPSW4000XG | #5000 | 60mm | ~50m+α | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
20ステラSW6000PG | #5000 | 65mm | ~70m+α | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
21ツインパワーXW4000XGは20ステラSW6000PGよりは弱いけど、近いパワーを感じます。
たぶんギア比とハンドル長の差によるものかと。
水深50m以深になってくると、21TPSW4000XGと言えどギア比XGで釣りをするのは辛かったです。
それよりも深い場所がメインなら極力6000番以上、PGのものをお勧めします。
ただ6000番ともなると400gを超えるので、SLJのロッドは若干バランスが悪いです。
6000番のリールを使うならライトジギング用のロッドが良いかも。
まあショア用のロッドみたいに先重りする訳じゃないんで許容できるレベルですけども。
21TPSWと17ツインパワーXDとではガッシリ感に明確な差があります。
やはりボディがワンサイズ違うのと、ハンドル長が若干違うのも影響してると思います(17TPXDは57mm、21TPSWは60mm)。
SLJロッドとのバランスは17TPXDが一番良いんですけどね。
ゴムボートなどで浅瀬中心の方は、汎用リール4000番で全く問題が無いと思います。
汎用的に使いたいならSWリールの4000番がお勧めです。
※ただし21ツインパワーSW未満は4000番でも#5000ボディじゃなく#4000ボディのままなので注意!
できればギア比はHGが良いんだけど、21ツインパワーSW4000番にはXGしかないという…
追加販売されるか待ってたけどどうも無さそう^^;
水深70m以深はそもそもスピニングだとキツイので、できる限りベイトリールをお勧めします。
今なら22オシコンの300番台がお勧め(→記事)。
SLJメインならダイワのティエラA ICも良かったです(→記事)。
ショアジギング
メジャークラフトのクロスライド5G962Mに21ツインパワーSW4000XGと20ステラSW6000PGを合わせました。
クロスライド5G962Mはライトショアジギング用のつもりで買ったんですが、思いのほかゴツく、ショアジギ向けのロッドであると思いました。
それもあってか、ロッドとの重さ的な意味でのバランスは20ステラSW6000PGが良かったです。
ただ巻取長的には21ツインパワーSW4000XGの方が良かったですね。
ショアからのルアーゲームだと、やはり巻取長90cm以上は欲しい。
という事で、9’6″のショアジギロッドに合わせるなら、5000・6000番のHGもしくはXGのSWリールが良いでしょう。
もし今21ツインパワーSWを買うなら…たぶん5000HGかなぁ。
ショア・オフショア共に、私の釣り場なら5000番のラインキャパで充分。
1年経過後の感想
おおよそ以下の条件で使用した上での感想です。
頻度、フィールド、釣法
- 2[回/月]、6[時間/回]ほどの使用頻度
- 水深20m~80m
- スーパーライトジギング、タイラバ、ワーム
釣行時タックル
- ブラストSLJ AP 63MS-S
- 21ツインパワーSW 4000XG
- PE1.5号、リーダー25Lbs
- ジグヘッド40g~80g+グロー系ワーム
- メタルジグ40g~80g
感想
めちゃくちゃハードに使っていた訳ではないですが、緩い環境で使っていた訳でもありません。購入から1年以上経過しましたが、今のところ使用する上で劣化を感じる部分はありません。
いつからかわかりませんが、ほんの少しコリコリ感があるように思います。
部屋で空回ししてわずかに感じる程度なので、劣化と言って良いか微妙なところではあります。
というか最早最初からあったのかもしれない…気づいていなかっただけで。
- タックルバランスは問題なし。
- 60gのメタルジグを使用すると、水深50m以上では巻き重りがキツイ。
※水深30m程度では問題なし。 - 巻き心地劣化ナシ!!
- ラインローラーも問題ナシ!!
2年経過後の感想
使い方的には1年経過時から若干変わっています。
フィールドは変わらないですが、家庭の環境変化により釣行頻度が減りました。
それ以外は変わらないですね。
頻度、フィールド、釣法
- 1[回/月]、6[時間/回]ほどの使用頻度
- 水深20m~80m
- スーパーライトジギング、タイラバ、ワーム
感想
巻き感は1年経過時からあまり変化が無いです。
コリコリ感が悪化するわけでもないので、もしかしたら個体差のせいだったかも…?
分解グリスアップで解決しそうな気がします。
まあ、やっぱり思うのは、水深50m以深でこのリールを使うとキツイです。
というよりもXGがキツイ!
20ステラSWの6000PGも似たような使い方をしているんですけど、リールの差というよりもやはりギア比の差が大きいですね。
ショアメインの方はXGで良いと思うんですけど、オフショアメインの方はPGが良いと思います。
巻取長が短くなって巻くのがダルイって方は、せめてHGで留めておいた方が良いです。
そもそもオフショアだとバーチカルな釣りが多いので、ベイトリールの方が楽何ですけどね!
21ツインパワーSW4000XGはオフショアでも使えるけど、どちらかというとLSJやヒラスズキ向きのリールだと思います。
ツインパワー系リールの選び方について
21ツインパワーXDも21ツインパワーSWとほぼ同時に発売されました。
しかし21ツインパワーXD(XD:Extreme Durability=過剰なまでの耐久性)は、その名前に似合わず、剛性よりも軽快さが求められたリールであるように思えます。
おそらく、強さを求めて17ツインパワーXDを使っていた人は、21ツインパワーXDを買うのに二の足を踏んでいると思います。
という訳で、選び方を表にしてみました。
リール | 向いている人 | 向いている釣り |
---|---|---|
20TP | #4000番までのボディで一番強いリールが欲しい人 | LSJ、SLJ |
21TPXD | ボディ剛性は重視するけど巻きの軽快さも欲しい人 | サーフ、LSJ、SLJ、ヒラスズキ |
21TPSW | ある程度水深があるところメインか、大物狙いの人 | LSJ、ショアジギ、LJ、ジギング、プラッキング(キャスティング) |
20TPについて
このリールはAL/CI4+ボディにALローターと、まるでSWリールのような仕様です。
しかしボディサイズは#4000まで(C5000XGが最大番手)。
それゆえ、ギア比XGのものはLSJに特化していると思います。
陸からだと、4000XGとC5000XGの最大巻上長101cmは重宝しますからね。
軽めのロッドにマッチするでしょうし、大物の引きにも耐え得るボディ剛性を備えています。
4000PGはSLJにピッタリな仕様で、XGでは巻き重りがする水深30m以深でも快適に使えるでしょう。
とはいえ水深50m以深になるとキツイかもしれないので、その場合は素直にSWリールを選ぶのが吉(もしくはベイト)。
21TPXDについて
21TPXDはAL/CI4+ボディにMGLと、ツインパワー系では唯一のクイックレスポンスシリーズ。
故に、サーフやヒラスズキなどの巻きの釣りで最も威力を発揮します。
しかし4000番のギア比はPG、HG、XGと豊富で、オフショアでの使用も考慮されています。
おそらく17ツインパワーXDの4000番はXGしかなかったから、その不満をくみ取ったものと思われる。
ただ、SLJを主にするなら20TPの方が絶対良いです。
なので21TPXDの4000PGは存在意義が…
サーフ・ヒラスズキメインだけどSLJもちょこっとやる!てな人に向いているリールではないでしょうか。
21TPSWについて
AL/CI4+ボディにALローター、インフィニティドライブ搭載。
さすがSWリールというべき仕様です。
6000番までのギア比XGのものは基本的にショアジギング向けだと思います。
XGしかない4000番は、やはり基本ショア向きでしょう。
私はオフショアでも使ってますが、水深50m以深では使わなくなりました。
8000番~のXGはショア・オフショア問わずプラッキング向けですね。
ギア比PGのものはオフショア向きで、深い場所でも巻き重りが抑制されます。
ただ深くなりすぎるとPGでもキツイので、やっぱりベイトリール!ってなってきます^^;
水深50m以深になると汎用リールでは巻き重りがキツくなってくるので、SWリールに分があります。
また、汎用リールには無いボディサイズ(#5000~)があるので、この3種では最も大物狙いに適しています。
下位、上位のリールと比較
下には20ストラディックSWが、上には19,20ステラSWがあります。
20ストラディックSWとの違いについて
番手により差が異なります。
4000番もしくは8000番以降での差が大きいです。
20ストラディックSW4000番のボディサイズは番手どおりのサイズで、インフィニティドライブとリジッドサポートドラグが採用されていません。
汎用モデルの4000番と大差無い内容になっています。
なので折角SWリールを選ぶのなら5000~以降の番手がお勧めです。
8000番以降では、リジッドサポートドラグだけではなく、ヒートシンクドラグ、Xタフドラグの有無の差があります。
大型番手ほどドラグ性能が大事なので、ここ一番で魚を逃したくない方はやはりツインパワーSW以上という事になりますね。
22/8/30追記
ストラディックSWは14000XGのみXタフドラグが搭載されます。
ぶっちゃけストラディックSWの8000番以降はお勧めできなかったんですが、14000XGなら文句なしにお勧めできます!
19,20ステラSWとの差について
技術特性はほとんど同じです。大きな違いはフルメタルか否か。
あとはラインナップの幅の広さ。ステラSWは30000番まであります。
また、実際に21ツインパワーSWの4000番と20ステラSW6000番を持ってみて思いましたが、番手の違いはあるにせよステラSWの方がゴツイです(ボディサイズは同じ)。
値段は高くても、剛性・耐久性を最重視するならステラSWがお勧めです。剛性を求めるが、そこまでお金をかけたくない!という方は21ツインパワーSWがお勧めです。
22/8/30追記)
21ツインパSW4000XGのほうが20ステラSW6000PGよりも後に買い、使用頻度も20ステラSW6000PGの方が多かったんですが、なぜかツインパSWのほうが先に劣化し始めました(コリコリ感)。
きっかけは、水深70m~80mほどのところで青物をかけてからのような気がします。
かなりゴリ巻きしたので、それがまずかったのかも。
ただ本当に僅かな感触なので、もしかしたら最初からあったのかもしれない^^;
ただしステラSWも同じ深さで同じ使い方をしたんで、やっぱ剛性に差があるんかな?とか考えてしまいます。
※むしろその時の釣行は、ほとんどステラSWを使っていました。たまにツインパSWを使う感じ。
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